断捨離

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このブログは、2005年から書き溜めてきたもので、2019年に弊社ホームページを新設した際に刷新し、時々内容を見直して刷新しています。この記事は、108個目(煩悩の数・笑)で、旧タイトルの「生前贈与」を「断捨離」に変更しました。人の煩悩というものは、大きく分けて3つあるそうで、1つ目は、必要以上に欲しがる貪欲。2つ目は、自分の心に執着して思い通りにならない対象を憎む瞋恚。3つ目は、無知で愚かな考え方にとらわれる愚痴だそうです。
 
自分の断捨離の端緒は、2011年頃に学生時代から集めてきたレコードやオーディオ機器の処分でした。振り返えると身の周りというものは、油断すると瞬く間に雑然となる事に気づきます。断捨離の必要に気づいた頃も、音楽が自分の暮らしに欠かせない道具と思っていました。しかし、それらを潔く手放してみると何ほどの渇望感も生じなかったのです。多分、売却による利益を得ようとせず、無償で友人に譲ったのが良かったのかもしれません。音楽関係の雑誌などを購読していると次々と新しい音源や高級な機器が欲しくなります。知らず知らず脳が麻痺させられていたのでしょうか。レコードに針を落とすのも、脳が求めているのではなく単なる習慣だったのかもしれません。

自宅リビング(2010)

アイキャッチ画像は、この記事を投稿した2021年1月3日の自宅リビング風景。次に処分したのが、長年愛用してきた北欧の家具や国内外の食器やカトラリーや愛読書でした。こちらも全て無償で友人たちに引き取って貰いました。

BRUTUS(創刊号〜100号)
LPは、約900枚。雑誌や文庫本は、約1,800冊。

約900枚の LP とオーディオ一式、約160冊の JAPAN INTERIOR DESIGN(1985年に廃刊)は、親しくしている造形作家に譲渡。この内、古本市場で一番高価は、イタリアのスーパースタジオを特集した1970年9月号で12,600円でした! 画像左下は、オブジェマガジン・ 遊の創刊号を含む約30冊。モノンクル頓知は、全冊揃いです。但し、思想雑誌・エピステーメーは、早々と挫折したので僅か4冊。ここに紹介出来る画像は無いのですが、建築雑誌・新建築、SD、都市住宅など約300冊ほどを建築家である従姉妹のパートナーに譲渡しました 😅

現役引退間近になり来客も少なくなったので、これら海外で買い求めたカップ&ソーサー、グラス類もパートナーの関係者に譲渡。とはいえ、自分が求めている暮らしのスタイルは、ミニマリスト的なものではなく、基本となる住まいを暮らしの要と捉え、家庭菜園も整え、緊急時にも対応出来る設備、必要十分な生活用品のストックは欠かさないよう心がけています。

併せて、日々の暮らしを理想的な空間に形作るには、生きがいを仕事の中に体現させてこそかと思います。現在、身体的には筋肉、体脂肪量、栄養、肥満の評価も標準値内で InBody 点数は 78 / 100点。2021年10月、白内障の手術も無事に終わり日常は裸眼でも不自由なく過ごせるようになったし、引き続き自分を励ましつつ食後に香り高いお茶を味わえたらと願っています。

そういえば、日本美術院を創設した岡倉覚三(天心・1863〜1913)が著した「茶の本」(岩波書店、訳:村岡 博)の第三章 道教と禅道にある『物の釣り合いを保って己の地歩を失わず他人に譲る事が浮世芝居の成功の秘訣である。我々は、己の役を立派に勤めるためには、その芝居全体を知っていなければならぬ。個人を考えるために全体を考えることを忘れてはならない。この事を老子は、か「虚」という得意の隠喩で説明している。物の真に肝要なところは、ただ「虚」にのみ存すると彼は主張した。例えば室の本質は、屋根と壁に囲まれた空虚なところに見いだす事が出来るのであって屋根や壁そのものにはない。水差しの役に立つところは水を注ぎ込むことの出来る空所にあって、その形状や製品の如何には存しない。「虚」は全てのものを含有するから万能である。「虚」においてのみ運動が可能になる。己を「虚」にして他を自由に入らすことのできる人は、全ての立場を自由に行動することが出来るようになるであろう。全体は常に部分を支配することが出来るのである』。この一文にも意を強くしています 🤣

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