物事へのコメントが真摯でユニークな版画家・タイラ コウさん。作品以上に真っ直ぐで飾らない心持ちに惚れています。アイキャッチ画像は、宇野港フェリーターミナル離島航路棟にあったミニ・ギャラリー MIU ART BOX (2004〜2017)の2009年9月を飾ってくれた作品・アメイジング・グレイス。国旗をモチーフにした全て版刷り手彩色した和紙を缶バッチにした196個(因みに国連承認国は、194ヵ国)がキャンバスに留められています。
創作の源流となったという曲・アメイジング・グレイスには、黒人奴隷貿易に関わったジョン・ニュートン(作詞)の深い悔恨と神の恩寵への感謝が込められていると教えてもらいました。因みに、「汎アフリカ色」には、肥沃な大地(緑)と、平和、民族、宗教の調和(黄)、殉教のために流された血(赤)という意味があるそうです。
因みに、MIU ART BOX の展示作品の買い上げは、これで12点目。そろそろマイ・コレクション展も視野に入れて良い頃かな 🤣

こちらの花・アンスリウムは、木版技法「きめ出し」で制作しているとの事でした。
NEWS! ご案内をいただきました 🤣
個 展:タイラコウ・木版画展
北斎の摺り師になってみたかった
日 時:2025年3月7日(金)~3月30日(日)
10:00~18:00
入館料:30 PLN(一般)
会 場:Manggha Museum
Konopnickiej 26, Krakow
12-267-27-03
見よう見まねで木版画をはじめて、30年の時が流れた・・・木版画を始める以前、浮世絵は全て肉筆だと思っていた。それは、肉筆ばかりでなく、多色摺り木版画であることを知り、その緻密な彫りや美しいグラデーションの摺りに魅了されていった。
浮世絵の時代「摺り師は彫師の下職らしい位置であった・・」と、ものの本で読んだことがあった。そのことは、わたしには驚きで「彫は変わらないけど、摺り一つで作品は良くも悪くもなるだろう?」と、そんな想いをもった。
この度の展覧会では、葛飾北斎(1760〜1849)の代表作、浮世絵の代表作といってもいい富嶽三十六景から「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」を取り上げ、その彫りを変えることなく、北斎の摺り師になって作品を展開してみた。
「北斎さん、こんなのどう?」と言ってみたかった。
略歴など
1960年、岡山県生まれ。
2020 木版画展・北斎の摺り師になってみたかった(今治市大三島美術館)
2017 Japan Expo・北斎へのオマージュ(パリ)
2010 木版画小品展(Cafe × ATELIER Z)
2008 バンクーバー国際ミニアチュール・ビエンナーレ
国指定史跡・鞆の浦の福禅寺と対潮楼の版木(復刻)制作
2003 国際コンテンポラリー・アート・フェスタ
1993 さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ
1992 版画・期待の新人作家大賞展(新宿 ISETAN)
1991 国際美術大賞展(東京芸術劇場)

タイラさんのアトリエ・キューブ(笠岡市)から西へ約30キロ。尾道沖に浮かぶ離島・百島の日章館(百島東映再生計画)には、柳幸典さんの作品・ヒノマル・イルミネーションがあります。


旧・中学校を再利用した ART BASE MOMOSHIMA には、柳幸典さんのユーラシア(アント・ファーム)などが展示されていましたが、一番印象に残ったのがトイレです(笑)。

NEWS! ご案内をいただきました 🤣
企画展:ART CAMP IN MOMOSHIMA(終了)
会 期:2023年5月4日(木・祝)〜5月5日(金・祝)
10:00〜17:00
入館料:4,500円(一般)
会 場:ART BASE 百島
広島県尾道市百島町1440
0848-73-5105
ART BASE 百島の10周年を記念して、旧中学校舎のグラウンドをメイン会場に、アート&音楽&キャンプのイベントを開催します! 夜の映像祭は、国内外のアーティストの作品を屋外の特大スクリーンで上映! ヴィヴィアン佐藤、都築響一、郷堀ヨゼフが登壇するトークイベントも開催。
音楽ライブの出演者は、知久寿焼、寺尾紗穂。オープニングアクトは、TEMPLEPLANET、NEWPORT WAVES、花&コージ が登場。陶芸家や工芸作家によるワークショップもあり、尾道近郊からフードも出店します。これまでにないほど盛りだくさんのイベントです。多くの皆さまのお越しをお待ちしております!
クラウドファンディング達成により1日目は、入場無料。2日目の入場料も下がりました!(要予約)。展示作家:柳幸典、榎忠、原口典之、岩崎貴宏、康夏奈、池内美絵、八島良子