1 街中にひっそりと佇んでいる
2 お客が楽しそうに語り合っている
3 トイレが綺麗
4 料理(お茶もね)が美味い
5 マスターが素敵(最重要かも)
6 備え付けの雑誌がアート系
7 吹き抜け空間がある(空が見える)
8 BGM が騒がしくない
9 アート作品を販売している
自分にとって居心地の良いカフェの条件を思いつくままに挙げてみましたが、そのようなカフェが近所にありました! Cafe × ATELIER Z ・・・ 実はここ、木工の作業工房、絵描きのアトリエ、展示ギャラリーなどが併設されています。でも、そこから発生している筈の臭いなどがまったく気にならず、店内も隅々まで綺麗なんです。掃除の達人がいるのかな? マスターの酒井さんにお聞きしたところ、本当は海を眺められる店を持ちたかったそうなので、いつの日にか『宇野港に移転しますよ〜!』なんて話も聞けるのかも(笑)。
NEWS! ご案内をいただきました 🤣
個 展:山口敏郎
無限三角 – 無意識との対話
会 期:2025年5月14日(水)~5月25日(日)
10:00〜18:00(最終日は16:00まで)
会 場:Cafe × ATELIER Z
岡山市南区浜野2-1-35
086-263-8988
私たち人間は意識を持つ存在である。意識とは目や耳などの感覚器官と感覚対象が接触することで生じる。日常生活で、見たり聞いたり触ったりするたびに私たちに意識が生じている。例えば、耳が捉えた一つの音は、一瞬意識に上るが直ぐに記憶の底に沈み消えていく。もし万一私たちが意識しか持たないのであれば、現実に起きている事象はただの断片の連続であり、それが繋ぎ合わされて一つのストーリーすら紡ぐことは無い。私たちが、確固とした自己の存在を確認できるのは、断片的な経験は捨てられずに貯蔵され続けているからである。
その貯蔵される場所を、仏教では阿頼耶識と呼び、スイスの精神科医・心理学者ユングはそれを無意識と名付けた。無意識は意識の後ろに無限に広がり、私たちに囁き続け、私たちの未来を左右し、因果の連鎖となっていく。だから意識と無意識がバランスよく統合されて、私たちは、自己の全体性を獲得し真の自己(個性)に到達できると言える。そのためには無意識との対話が不可欠となる。
では、意識を持った覚醒状態で、無意識との対話が可能か?
私は、任意に選んだ単純な形を描き続け、そのユニットが結びつきながら自発的な変化を確認する方法で無意識との対話を試みている。私はその単純な形に三角を選んだ。三角は「始まり」、「中間」、「終わり」を表し、古代の人たちが最も神聖視していた形とも言われている。どの方向にも結び付きながら成長し、新たなものを創造する可能性を持ったイメージである。私はこのイメージがどのように画面上で自然に変化成長していくかを観察する。
意識的にそれをある形に変化させようとは企てない。私は、無意識と対話する為に、気持ちを落ち着かせ、吸う息と吐く息に合わせてゆっくりと、しかし意識した状態で三角形を引いていく。こうして意識と無意識を合わせた過程を通して、私はより強く「無意識の力」の存在を確認できた。こうして出来た作品は、私が「生み出す」ものではなく、「生み出される」ものだったのである。
ユングはこの個人的な体験や記憶の貯蔵庫である無意識のもっと深い階層が存在するという。ユングはそれを集合的無意識と呼んだ。集合的無意識は私たちが持っている全ての無意識がつがっている広大なネットワークである。私たちの個々の全ての行動はこの集団の無意識と相互に影響しあっている。ユングの「集合的無意識」は、仏教の「縁起」の考えに近い。縁起とは、あらゆる物事には起因があり、全てが綿密に繋がり作用しあっているという考え方だ。
日本人は元来、個よりも集団を大切にしてきた。人々は互いに関係し合い、支え合って暮らし、皆が縁で結ばれているという考えが根底にある。それは目の前の人だけでなく、時代を超え、先人たちにまで及ぶ四次元的に張り巡らされた、正に「天の網」なのである。他人や周りの物事に無関心になりつつある現代社会でこそ、目の前にいる人や周りの物事の目に見えない糸を意識的に感じ取り、そこに強い「縁」を想起することは、ビジョンを広げ、多様性を受け入れることに繋がる。


こちらは、黒板壁の展示スペース。反対側に白い壁の展示スペースがあり、その合間にカフェ・スペースがある仕様ですが、元金型工場を改装したとは思えないほどの豊かで温かな空間が広がっています。2005年6月に最初の企画展示を行ったそうで、今では毎年24回ほどの企画展を開催。展示される作品も現代アートから工芸、雑貨など様々で、作家さんとの邂逅と酒井さんが作られる料理に惹かれて通い続けています。
おまけ:Cafe × ATELIER Z へのオマージュ。ヒット順 🤗
■食道楽の岡山ランチ
■カフェライター nan の岡山カフェ日和
■ぼちぼちっちグルメ録@岡山倉敷ランチ
■あっちこっち ここdeランチ

こちらは、書籍や雑貨を扱う古書店・451 BOOKS 。オーナーの根木慶太郎さんが自宅を兼ねて自ら設計。レイ・ブラッドベリの華氏451度に因んだ店名で、入口の螺旋階段を登らないとたどり着けない構造が「スクエアな人」を近づけさせないバリアーとなっていて面白かった。現在のリアル店舗は、土曜、日曜、祝日(12:00〜18:00)のみ営業しているようです。詳細は、同店のホームページをご参照下さい。
宇野港から Cafe × ATELIER Z や 451 BOOKS への道すがらには、カフェ・Grid Kitchen やフランス料理店・OBAN などが点在していて重宝しています 🤣
企画展:岸田真理子・原画展(終了)
銀河よ、草舟を運べ
会 期:2024年5月11日(土)~6月3日(月)
12:00〜18:00(土、日、月のみの営業)
会 場:451 BOOKS
岡山県玉野市八浜町見石1607-5
0863-51-2920
生命と草々をテーマに描き続ける画家、岸田真理子さんの集大成とも言える詩画集。59編の詩とそれぞれに添えられた力強い草花とその「根」。背中の綴じ糸をそのまま見せるコデックス装は、広げると表紙と裏表紙が重なり美しい1枚の作品になります。帯の背に手書きで岸田真理子さんが署名をされています。