越後妻有 大地の芸術祭にて

  • ブックマーク

新潟県の土地勘が全く無くて訪問を長年躊躇していましたが、瀬戸内国際芸術祭のサポーター・こえび隊から「越後妻有 大地の芸術祭 2015 に行こう! ツアー」に誘われ、これ幸いと参加してきました。アイキャッチ画像は、蔡國強さんのインスタレーション・蓬莱山@越後妻有里山現代美術館・キナーレ

初日に廻ったのは、Air for Everyone(金属職人の家)、土石流のモニュメント最後の教室、家の記憶、ザ キュウリ ショ黎の家、脱皮する家。上郷クローブ座レストランでの昼食からは、ガイド役の北川フラムさんから、大地の芸術祭の誕生から今日までの歩みや、越後妻有地域が抱えている課題などについてお話をしていただきました。宿は、三省ハウス。

上郷クローブ座レストラン

この中で気に入ったのは、命の儚さや尊厳を表現している美術家・クリスチャン・ボルタンスキーと舞台美術家・ジャン・カルマンが、越後妻有 大地の芸術祭 2006 で公開した作品・最後の教室。展示会場は、空き家と廃校プロジェクトの一つ・旧東川小学校の校舎と体育館。テーマは、「人間の不在」・・・画像上の四角い透明な箱は、人が去った山里の空き家。真っ白なドレープを描く布と蛍光灯の光は雪明かり・・・というイメージを抱くのは、ロマンチック過ぎるのかな。

最後の教室@旧東川小学校

翌日は、越後妻有里山現代美術館・キナーレ、絵本と木の実の美術館、下条茅葺きの塔、もぐらの館、うぶすなの家、Kiss & Goodbye、秋山郷結東温泉・かたくりの宿などを廻りました。それにしても、当地の冬の想像を絶する豪雪の中での暮らしぶりを聞くに及んで、改めて温暖な瀬戸内海での暮らしに感謝しつつ、甘っちょろさに思いが至った次第です 😅

キネマと音楽の夕べ in 直島(2014)

そして最後は、キネマと音楽の夕べ in 越後妻有まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」。クラシックからジャズ、ワールド・ミュージックまで、あらゆるリード楽器を吹きこなす洗練された感覚を持つサックス・プレイヤーの鈴木広志。ファッション・ショーの音楽、芸術家とのコラボなど、音楽によって独特のファンタジーを展開し、各界から注目を集めるピアニスト&アコーディオン奏者、作曲家の大口俊輔。ドラム・セットからおもちゃまで、即興音楽からポップスまで、さらに和モノ的感覚もベースに持つ異色ドラマーの小林武文。無声映画解説者としての顔の他、自作アニメ、舞台、ドラマ、声優、寄席とマルチに活躍する新時代活動弁士の坂本頼光

これら異能の4人と20世紀初期の無声映画が時空を越え、現代に実現する現在進行形のパフォーマンス。「大学は出たけれど」、「チャップリンの冒険」、「國士無双」、「血煙高田馬場」が上映されました。因みに、キネマと音楽の夕べ in 直島で上映された作品は,「子宝騒動」、「日の丸太郎・武者修行の旅」、「海の宮殿」、「ランプの魔人」でした。

こえび隊の朝礼@キナーレ

この地域も瀬戸内国際芸術祭の恩恵を得ている玉野市と同様に、人口減少という課題を克服出来そうにないけれど、越後妻有 大地の芸術祭の開催により交流人口が増加し、予算が回り、多少なりとも潤っているという。継続が何よりですね。

企画展:大地の芸術祭(延期)
    越後妻有アートトリエンナーレ 2021
期 間:2021年7月25日(日)〜9月12日(日)
会 場:新潟県十日町市越後妻有地域
    025-757-2637(十日町市総合観光案内所内、芸術祭企画係)

3年に一度開催される世界最大級のアートフェスティバル・大地の芸術祭。アーティスト、地域住民、サポーターが協働で制作するアート作品が、空家やかつての校舎、里山の自然の中に展開されます。

作品を巡る中で出会う棚田や日本三大峡谷・清津峡などの自然景観、国宝・火焔型土器をはじめとする歴史や文化、魚沼産コシヒカリやへぎそばなどの豊かで美味しい食も魅力です。

この記事を書いた人