瀬戸内海では、淡路島に次いで2番目に大きな離島(行政上は、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島以外が離島)・小豆島。海外旅行が一般的でなかった1970年頃までは、ハネムーンの国内における聖地の一つで、宇野港からも高速艇が運航されていました。ボートレースのために小豆島に通われていた漫才師・横山やすしさん(1944〜1996)との邂逅もその頃。ただ、1980年頃にはハワイなどの海外リゾート地が人気となり、小豆島も観光地としては、衰退の一途を辿ったように記憶しています。
そうした状況が好転に転じ出したのは、渓谷・寒霞渓の麓に静かに佇んでいる島宿・真里が開業した2000年頃からでしょうか? 当時、日本で一番予約が難しい宿として有名でしたが、運よく古い蔵を改装した離れ・ひしにお邪魔した事があります。親しい友人たちと知恵と技術を出し合い、長い時間をかけて見事な環境を作り上げられていて、少しお節介な小豆島流のもてなしにも酔えました(笑)。帰り際にいただいた、お母様お手製鈴入ストラップも素敵な思い出。

小豆郡土庄町大部には、世界的ヨットメーカー・岡崎造船もある。どちらさまの警句か忘れましたが、「どのような分野であれ、その道のプロの仕事に対してものを申すならば、その本人が一流を目指した経験が必要だと思う。せめて、一流の意味のわかる二流のレベルになれば批評する資格も生まれるかもしれない」。「人は己を美しくして初めて美に近づく権利が生まれる」なんて気分で今日も、「東へ西へ」 😅
オランダに本部があるグリーン・デスティネーションズが、世界持続可能観光協議会(GSTC)が定めた国際指標に基づき発表した「2021 世界の持続可能な観光地 TOP100」に、日本から奄美大島、阿蘇市、釜石市、京都市、長良川流域、七尾市と中能登町、那須塩原市、ニセコ町、佐渡市、小豆島町、豊岡市、与論島の12カ所が選出された事も、変化の兆しに影響を与えたようです。

2010年以降は、小豆島も瀬戸内国際芸術祭の会場に選定され、小豆島が地方への移住を考えていたアートファンの有力な候補地になったようです。右上から時計回りに、スゥ・ドーホーの作品・「Net-Work」。豊福 亮の作品・「宝船」。武蔵野美術大学アートチームの作品・「わらアート」。地元食材を使った家庭料理を提供しているこまめ食堂。そして、アイキャッチ画像は、ワン・ウェンチーの作品・「小豆島の家」です。

こちらは、2022年の春に訪ねた時の画像。右上から時計回りに、ヤノべケンジの作品・「ザ・スター・アンガー」(2013)、清水久和の作品・「オリーブのリーゼント」(2019)、福武ハウスの企画展・「時代の風景・時代の肖像+++」(2022)、小豆島に上陸したら絶対に見逃せないビートたけし + ヤノべケンジの作品・「アンガー・フロム・ザ・ボトム」(2013)。

こちらは、小豆島町馬木にある小豆島現代美術館(MOCA HISHIO + MOCA HISHIO ANNEX)。瀬戸内国際芸術祭 2022 の春会期中、館長の石井 純さんから当館の展示空間と作品の関係、コレクション蒐集の経緯などをお聞きする貴重な機会を得ました。
NEWS! ご案内をいただきました 🤣
企画展:DOKYU(終了)
日 時:2024年12月5日(木)〜12月21日(土)
10:00〜16:00
入館料:500円(MOCA HISHIO の入場者は無料)
会 場:MOCA HISHIO ANNEX
香川県小豆郡土庄町馬木内浜822ー2
080-6725-9494
「DOKYU」によって進められてきた散りばめられた星のような数々の活動を、星座のように形作ってご覧いただきます。「DOKYU」は、アーティスト、作家、歴史家のグループであり、オープンな対話とワークショップの中で、歴史的な文書やアーカイブを用いて作品を記録することの意味を再考しています。
ドキュメンタリー、ポエティクス、環境、コミュニティ、アート、歴史、パフォーマンス、アート、絵画など、様々な分野から参加し、違いを受けながら活動しています。2020年からシンガポールで始まった私たちの共同実践は、現在、フィリピン、香港、東京、そして小豆島へと私たちを導いています。
「DOKYU」は、持続的な交流を通して、歴史的資料との創造的な関わり方を広げていくことを目指しています。

こちらは、館長・石井 純さんが小豆島に招聘したフランスの写真家・ジョルジュ・ルースが製作した作品・金色の箔(2018)などが展示されている GEORGES gallery 。訪問した翌朝、ギャラリー前で土庄港に向かうバスを待っていたら、開館準備をしていた石井さんからお声掛けをいただき、暫く直島や宇野港、作家との思い出話などを拝聴し、久しぶりに旅の醍醐味を感じました。ありがとう、小豆島! 🤣