天狗寺陶白人さん

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アイキャッチ画像は、2011年の MIU ART BOX(2004〜2017)を飾ってくれた天狗寺陶白人さん(1951〜2020)の作品・○△□ に加筆し、2015年8月に再展示していただいた作品・○△□ 。墨の弾きが洒脱でコレクションに加えました。

○△□(2011)
○△□(2015)

天狗寺さんは、陶に限らず書画や現代アートなど、ジャンルに収まらない造形の名手でした。岡山県津山市加茂町に穴窯を復元し、勝間田焼の焼成研究に30有余年取り組まれていたのですが、使っている美作地方の土は生来、焼き物には向いていないと聞きました。詳しくは、コラム・「美作土の天狗寺陶白人」をご参照下さい。

2020年1月24日、共通の友人から大腸癌で急逝したと伝えられましたが、その1ヶ月前に岡山のデパートでの在廊予定を聞いた時には、「次の東京で並べる作品の準備で忙しくて行けそうもない」と、病気の話など一切無く力強い声だったので未だに信じられません。

那覇市立壺屋焼物博物館にて(2012)

こちらは、2012年に那覇市立壺屋焼物博物館で開催された天狗寺陶白人さんの個展開催を祝った琉球舞踊家・仲嶺絵里奈さんの演舞。この後、天狗寺さんと sakanaya いゆじ(食べログ)で互いの半生を振り返ったのですが・・・あの屈託のない笑顔が忘れられません 😭

天蓋天人と獅子(2011)

こちらは、国指定重要文化財・石谷家住宅で開催された天狗寺さんの個展に貸し出した「天蓋天人と獅子」(墨彩)。掛け軸仕立て。

天狗寺陶白人展@奈義町現代美術館(2011)

こちらは、奈義町現代美術館で開催された「天狗寺陶白人展 ふりかえれば現代美術・なんぼのもんじゃ!」の様子。館内は、撮影禁止ですが、展示作品の一つ・天蓋天人と獅子を貸し出している権利を行使させていただきました(笑)。

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

個 展:天狗寺陶白人展(終了)
    ふりかえれば現代美術・なんぼのもんじゃ!
会 期:2011年2月16日(水)〜3月16日(水)
    9:30〜17:00
入館料:200円(一般)
会 場:奈義町現代美術館 市民ギャラリー
    岡山県奈義町豊沢441
    0868-36-5811

奈義町現代美術館では、岡山県津山市加茂町出身の美術家、天狗寺陶白人(1951~)の過去から現在までに至る作品の変遷を俯瞰する回顧展を開催します。天狗寺は、1970年代初頭の学生時代に大阪で観た造形作品に強い衝撃を受けて以来、現代美術の魅力に目覚め、常に現代美術の革新的な造形思想をバックボーンに、1980年代に掛けて野外アート・イベントなどに参画し、大地をキャンバスに見立てたオブジェや室内でのインスタレーション作品など、いずれも仮設展示でみせる作品を数多く制作し発表しています。

「現代美術は作品を美術館に展示するだけではなく、大地、野外、室内、街角、更に身体、掌などあらゆるスペースを美術館とされてきたように、私は現代美術と考えて焼き物を制作しています。そして、デュシャンが美術館に便器を持ち込んだように、日常生活に美術品を持ち込み、ARTが日常に使われることを望んでいます」と語るように、生業としている陶芸作品も、単に用の美を追求する伝統的アカデミズムを踏襲するのではなく、感情、精神の発露といった原始的な素朴さと実直さ、無邪気さを内包させたものを目指しています。常に会派やグループには属さず、独立独歩な活動を展開し35年余り。

過去のインスタレーション作品を主とし一部新作を加えて変遷を見ていくことを意図している本展を通して、県北の緑深い山間を拠点に、時代に向き合いながらも頑固に流されず、土臭さとおおらかさを忘れず、堂々と独自の路線で展開していく創作スタイルから創り出される作品の数々は、観る人に「置き忘れてきた何か」を感じ、考えさせてくれる問いかけになれば幸いです。

履歴など

2020 個展(岡山タカシマヤ
2019 個展・津山市綾部の土と四十五年(ポート アート&デザイン津山
2018 二人展(デパート・リウボウ 美術サロン)
2017 個展・琉球 vs 美作(ギャラリー・サンコア)
     個展・原宿でお茶しょ !!(積雲画廊)
     個展(岡山タカシマヤ
2016 個展・ひとりたのしむうつわ(めいてつ・エムザ
2014 個展(小田急百貨店・新宿店
     個展(岡山タカシマヤ
2012 天狗寺陶白人の陶芸(那覇市立壺屋焼物博物館
     個展・夏もちかづく八十八夜(小田急百貨店・新宿店
2011 個展(奈義町現代美術館
     個展(石谷家住宅
     個展(小田急百貨店・新宿店
2005 第17回 抹茶椀コンテスト 奨励賞受賞
     第3回 現代茶陶展
     大滝村北海道陶芸展
2003 第15回 織部の心作陶展
1998 第8回 益子陶芸展入賞
1997 国際色絵陶磁器フェア入選
     岡山県美術展 地域奨励賞受賞
1996 第5回 バレンタイン美術展 バレンタイン賞受賞

コレクション

六花亭、加賀伝統工芸村、光州市立美術館など多数

奈義町現代美術館

奈義町現代美術館の建築設計は、磯崎 新。一連のパーマネント・コレクションは見事で、市民ギャラリーの展覧会も、見逃すには惜しい企画の連続です。

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

個 展:中村智道展
    蟻のような
会 期:2022年4月7日(木)〜4月21日(木)
    9:30〜17:00
入館料:200円(一般)
会 場:奈義町現代美術館 市民ギャラリー
    岡山県奈義町豊沢441
    0868-36-5811

現実と非現実が絶え間なく交差していく独特の世界を表現し、国際的な映像祭で高い評価を受けてきた映像作家・中村智道による写真展覧会を開催いたします。

中村は、本展覧会で出品する作品において、人と蟻のイメージを重ね、そこから世界の広がりを表そうと試みています。蟻は人間と同様に社会を持ち、階級を持ち、そして戦争をします。そのような類似性を持ちながら、蟻はその小ささから人間より弱く儚いものに思えます。しかし、中村の作品を通してみると、人間も同様に弱く儚いことに気がつきます。

本展では、新人写真家の登竜門とされるキャノン写真新世紀 2019 においてグランプリを受賞した作品を中心に、独自の視点によって制作された作品を再構成し展示いたします。

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