自宅のリフォーム

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建築家・天野太郎(1918〜1990)に師事した恩師・中村寛一先生から紹介された建築士事務所に設計と管理を依頼し、父の高校の同級生が役員を務めていた(株)荒木組に施工して貰った自宅。多分、同社が手掛けた個人住宅ではミニマム、ローコストでしょう 😅

竣工時の自宅(1984)

アイキャッチ画像は、2019年にリフォームしたビルトイン浄水機付きのキッチン。1984年から使い続けてきたキッチンハウスのシステム・キッチンと作り付けのオリジナル食器棚などを全て撤去し、ハルミファインクラフトカーサプランにデザインと施工を託しました。将来の住人が、食器洗い機の設置を希望した際に備えての給排水、電気設備工事を行っています。ワークトップには、シーザーストーンを採用しました。

キッチン(2019)

こちらは、キッチンから見たワーキング・スペース。画像右手のバックカウンター天板はチークの一枚板。

ワーキング・スペース(2021)

ワーキング・スペースには、アルフレックスのテーブルや学生時代から愛用している Yチェアなどの北欧の椅子を配しています。

ウォッシュルーム(2008)

こちらは、2008年にリフォームしたウォッシュルーム。デザインは、キッチンと同様、ハルミファインクラフトに依頼。ワークトップは、チークの一枚板で、ビルトインの洗濯機には、ミーレを選択しました。この時の打合せの際に教えていただいた、樹齢数百年という良材がツキ板用として大量に消費されているという話が今も脳裏に残っています。

ベッドスローは、石北有美さんの型染め作品(2013)

こちらは、ベッドルーム。竣工当時は、市販のセミダブルベッドを2台置いていましたが、2004年からは、ハルミファインクラフト・オリジナルの胡桃材を使ったノックダウン式ベッド(キングサイズ)を使用しています。ベッドマットレスは、プロナトゥーラのエルゴフレックス(100×200cm)のシングルサイズを2セット使い、羽毛布団は京都西川のシベリア・グース・ダウン。リネン類は、エジプト超長綿の細番手糸をサテン織りした適度な厚みを持った滑らかな肌触りのシグノリアを愛用しています。シーツに足を滑り込ませた時の感触が素晴らしい 🤣

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

個 展:石北有美・作品展
    型染の仕事
会 期:2023年5月12日(金)〜5月31日(水)
    10:00〜18:00
会 場:デザイン・ギャラリー卑弥呼
    北九州市小倉北区魚町2-2-7
    093-533-2825

「型染め」という伝統的な手仕事の温かさと素朴さに魅せられて、身近にあるものをモチーフにオリジナルの布を染めています。布一枚によって空間のイメージがガラリと変わり、その場がパッと明るくなったり、見る人に元気を与えたり・・・。私は、そんな布を制作することを目指しています。手仕事のあたたかさ、暮らしに寄り添うイロドリをお楽しみください

石北有美
バスルームと玄関周り(2008)

こちらは、2010年にガラス作家・森 美樹さんに自宅屋上の物干し&フェンスをペイント塗装して貰っている様子。玉野市の「たまのの IJU コンシェルジュ」として、2016年6月から更に多忙な日々を過ごされている森さん。今となっては、「稀有な画像」と思い、ご紹介する次第 😅

西側の外観と来客用駐車場(2022)

日本の平均的な建売住宅は、寿命が僅か30年で25年経過すると査定額がゼロになるそうですね。これは、米国の半分、英国の3分の1と聞きました。せめて自宅だけでも英国並みに丁寧に整えて次世代へ引き渡したいとの思いでリフォームを重ねています。

自分も経済のメカニズムの中で生きていますが、全体としてはその現況を否定したい。森林の復活によって豊かな川や海が蘇るように、今は無意味に思える行為も結果的に私たちの暮らしを豊かにしてくれるという発想のような、あらゆる角度に価値を見出す考え方を大切にしたい。2025年までに床タイルから漏水しアルミサッシが腐食したバスルームとトイレ、玄関周りを再度リフォームする予定。更に予算に余裕があれば、コンクリート打ち放しの修景、防水工事などのエイジングケアに努めたい 🤣

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