動物の中で一番の器量良しは、猫族でしょうね。猫、豹、虎、獅子、みんな美しい。美しいが、どれが一番いいかと言えば、猫ですね。第一、眼が良い。それから鼻の格好が素敵だ。獅子や虎や豹は、鼻筋が顔面に比べて少し長過ぎます。だから、間が伸びていてキリッとしたところがない。そこへ行くと、猫の鼻は理想的です。長からず短からず、ほどよき調和を保って、眼と眼の間から、口元へスーッと伸びる線の美しさは何とも言えない。
谷崎潤一郎

2002年の春、自宅玄関付近から猫の鳴き声がするので様子を見に行くと、ドアのガラス越しに3匹の猫が整列していました。何事かと思って扉を開けた瞬間、その内の1匹が躊躇なく入り込んで来たのです。呆気に取られたものの、東京で友人とシェアしていた一軒家で猫を飼っていた経験もあったので、そのまま世話をすることになりました。数日後、近所の元飼い主が引っ越した際に置き去りにした猫だと知りました。
猫の視力は、0.1〜0.3 程度だとされていますが、彼女は20メートルほど離れた距離でも帰宅する僕の姿を見定めて2階の窓から1階の玄関まで猛ダッシュで迎えに出てくれていました。薄明かりの中でも確信を得たような行動をするので、歩く姿勢やテンポで他人と見分けていたのだと思います。2004年、宇野港フェリーターミナルに設置したミニ・ギャラリーに彼女の名を冠するなど、何かと心を寄せていましたが、2018年3月25日に永眠(推定年齢18歳)。

こちらは、パートナーの愛猫・ミィ。彼女が家を空ける時に預かっているのですが、かなり神経質な奴でキャリーから出ると一昼夜、食事も排泄もせず雲隠れします(笑)。2023年2月現在、元気に存命中 😅

こちらは、宇野港大型客船バースに入港した旅客船・シルバー・ディスカバリーが使っていたラットガード(ネズミが係留ロープを伝って船に乗るのを防ぐ器具)。最初、乗組員がペイントしたのかと思いましたが、どうやら既製品のようです。こうした遊び心は、大好きです 🤣

こちらは、岡山市北区に鎮座する招き猫美術館。近所の古刹・金山寺と併せて参拝していただきたい。きっと、ご利益がありますよ〜(笑)。
NEWS! ご案内をいただきました 🤣
展覧会:ヤマイチアツコ・陶猫展
ネコイチ
会 期:2023年4月22日(土)〜5月5日(金・祝)
10:00〜17:00(最終受付16:30)
入館料:600円(一般)
会 場:招き猫美術館
岡山市北区金山寺865-1
086-228-3301
横丁の突き当たりを右に曲がったところに陶磁製のネコばかりが並ぶ市があるらしい・・・

こちらは、倉敷市生まれで玉野市にアトリエを構えた画家・中村一郎先生(1918〜1993)。自分が美術大学への進学を目指して絵の指導を受けていた頃は、日展の審査員をされていましたし、武蔵野美術短期大学で学んでいた頃には、先生の東京・銀座での個展の際には訪ねて昼食を何度かご一緒させていただきました。猫を抱いている画像は、玉野市内の借家物件を片付けていた時に見つけた48歳の先生。アーティストには、猫好きが多いようですね・・・猫本専門・神保町にゃんこ堂も気になるニャー 😅