大原美術館

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大原美術館は、昭和5年(1930)11月5日の開館。第2次世界大戦の戦火をもくぐり抜けた、日本国内最初の私立西洋近代美術館。本館がリニューアル前は、階段室に埃を被った看板や脚立が放置されていているなど、とても家庭的な(?)雰囲気でした。現在は、展示空間も広くなり、17世紀以降の西洋絵画からエル・グレコ、ゴッホ、モネなどの印象派、そしてカンディンスキーやポロックなどの現代美術に至るまでのパイオニア的な作品を一連の流れの中で展覧できます。

ただ、個人的には、浜田庄司、バーナード・リーチ、富本憲吉、河合寛次郎、棟方志功、芹沢けい介などの作品が展示されている工芸館や東洋館の佇まいに愛着を感じています。今更ですが、倉敷の蕎麦屋で館長・高階秀爾さんと偶然相席になった(笑・2006年7月)ことを記念してエントリー。

大原美術館と向かい合うように建っている黄緑色の瓦が特徴的な有隣荘は、大原孫三郎(1880~1943)の別宅として昭和3年(1928)に完成。建築家・薬師寺主計(1884~1965)、コレクションの礎を築いた画家・児島虎次郎(1881~1929)、そして、数々の名庭をてがけた7代目・小川治兵衛(1860~1933)といった名手たちが丹念に作り上げました。近年、高階秀爾さんが館長になられた頃から、時々ここでも企画展が催されるようになり、一般にも公開されるようになりました。因みに、倉敷川に架かる橋(今橋・5種20面の竜の模様が彫られている)は、児島虎次郎によってデザインされたものです。

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