大原美術館

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大原美術館本館から旧大原家住宅を臨む

倉敷紡績(現クラボウ)、倉敷絹織(現クラレ)、倉敷銀行(現中国銀行)などを経営した実業家であり、優れた社会事業家だった大原孫三郎(1880〜1943)が、画家・児島虎次郎(1881〜1929)に蒐集させた世界各国の美術コレクションを収蔵している大原美術館

1939年、満州事変の事実関係を調査する国際連盟が派遣した国際連盟日支紛争調査委員会(リットン調査団)のメンバーが倉敷を訪れ、当館のコレクションに仰天し、京都や金沢と同様に第2次世界大戦の大空襲を免れたそうです。1991年度の本館リニューアルにより展示空間も広くなり、17世紀以降の西洋絵画からエル・グレコ、ゴッホ、モネなどの印象派、そしてカンディンスキーやポロックなどの現代美術に至るまでのパイオニア的な作品を一連の流れの中で展覧できるようになりました。

ところが、その当時の大原孫三郎は、児島虎次郎への友情から西洋美術の蒐集を命じていたけれど、実はその方画にはほとんど関心がなく、趣味の茶道を通じて出会った浜田庄司、バーナード・リーチ、富本憲吉、河合寛次郎、棟方志功、芹沢けい介などの作品を愛し、工芸館や東洋館に展示する作品の蒐集に注力していたそうです。今更の記事ですが、倉敷の蕎麦屋・石泉で館長の高階秀爾さん(1932〜)と偶然相席になったことを記念してエントリーしました(笑・2006年7月)。

左:サン・シスター(リバース) 右:赤漆舟守縁起猫

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

展示会:百年愛された銀行建築を児島虎次郎館へ再生するプロジェクト
会 期:2021年10月1日(金)〜暫定開館中
    10:00〜16:00
入場料:無料
休館日:大原美術館の休館予定に準ずる
会 場:新児島館(仮称)
    倉敷市本町3
    086-422-0005(大原美術館)

大原美術館は、2016年に株式会社中国銀行から、長年重要な拠点として営業されていた「倉敷本町出張所(旧第一合同銀行倉敷支店)」の建物をご寄贈いただき、「百年愛された銀行建築を児島虎次郎館に再生するプロジェクト」として進めてまいりました。そして、2021年10月1日、大原美術館・新児島館(仮称)として暫定開館いたしました。COVID-19 パンデミックの影響により、グランドオープンの目途が立っておりませんが、薬師寺主計が設計した建物を少しでも早く公開し、多くのお客様にご覧いただきたいと思い、エントランスホールおよび吹き抜け空間を公開しております。

暫定開館中は、ヤノベケンジ《サン・シスター(リバース)》および《赤漆舟守縁起猫》をご覧いただけます。また、ミュージアムショップ(株式会社三楽)も期間限定で展開しております。

ヤノベケンジ展@有隣荘(2010)

大原美術館と向かい合うように建っている黄緑色の瓦が特徴的な有隣荘は、大原孫三郎の別邸として1928年に完成。建築家・薬師寺主計(1884~1965)や数々の名庭をてがけた7代目・小川治兵衛(1860~1933)といった名手たちが丹念に作り上げられました。近年、春と秋の特別展示の際に一般公開されています。

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

企画展:秋の有隣荘特別公開(終了)
    下道基行・漂白之碑
会 期:2019年10月18日(金)〜11月4日(月・祝)
    10:00〜16:30(入場は16:00まで)
入場料:1,000円(一般)
会 場:大原美術館・有隣荘
    倉敷市中央1-1-15
    086-422-0005

下道基行さんは、岡山出身の美術家。武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業後、本年度のヴェネチア・ビエンナーレでは日本館代表作家の一人として参加している。同展では、2014年から沖縄に足を運びながら取り組んでいるプロジェクト「漂泊之碑」を新作とともに公開する。

今橋から大原美術館本館を眺める

大原美術館の本館を設計したのも薬師寺主計。1930年4月に着工して、11月5日に開館という突貫工事で、施工費5万円(現在の価格で1億5千万円)でしたが、前年の1929年は、ニューヨーク株式市場の大暴落に始まる世界恐慌が日本も直撃し、倉敷紡績も大幅な欠損に見舞われました。そのような状況の中で、日本国内最初の私立西洋近代美術館が出現した事は驚天動地の大事件だったでしょう。尚、左右にロダン作の彫像を配した本館玄関は、石造建築のように見えますが、イオニア式の柱も鉄筋コンクリート造で、左官が表面を石粉をモルタルと混ぜた人工石材で模したとの事。尚、倉敷川に架かる今橋(5種20面の龍の模様が彫られている)は、児島虎次郎によってデザインされたもの。辰年生まれの大原孫三郎に因んでいるとお聞きしました。

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