21_21 DESIGN SIGHT

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ホテリエの中の王と呼ばれたセザール・リッツ(1850〜1918)が、1898年にパリに建てたホテル・リッツと、ロンドンのカールトン・ホテルが融合したホテル・カンパニー。このパートナーが大好きなブランド、ザ・リッツ・カールトン東京の開業に合わせて、21_21 DESIGN SIGHT を訪ねました。ディレクションをしているのは、敬愛する三宅一生さん。余談ですが、自宅のワードローブは、イッセイミヤケコムデギャルソンがほぼ占有しています(笑)。

企画展:倉俣史朗とエットレ・ソットサス展・・・倉俣史朗さん(1934〜1991)とは、月間誌の編集者とカメラマンの使い走り&荷物持ちをしていた頃に、六本木の事務所に出入りさせて貰ったし、エットレ・ソットサスさん(1917〜2007)からは、デザインの意味を学ばせて貰ったように思っていて、今回の展示に接しながら、改めてお2人のご冥福を祈りました。因みに、この展示作品の中から一つだけ所有することを許されるなら、多分、ビギン ザ ビギンかなぁ・・・見果てぬ夢を抱きながら会場を後にしました。

アーヴィング・ペンと三宅一生  Visual Dialogue」展(2011)

僕は人の ”エモーション” を沸き立たせるような物作りを一貫して追求してきました。今の世の中を見渡すと、デザインという行為から ”エモーション” を感じることがあまりに少なくなっています。デザインは20世紀が生んだ素晴らしい作業の1つだったかもしれません。しかし、20世紀も後半になると、作り手の作家性だけでデザインが成り立ってしまったり、企業買収などを含めたブランドビジネスのほうが、創作行為よりも優先され、物作りがデザインからどんどん離れていってしまっている気がしています。

僕はこうした現状をもう一度デザインで切り崩せないかと考えているんです。それには、テクノロジーとイマジネーションを、現代的な解釈のもとで結びつけて発想していくことが不可欠だと思っています。僕はつねに『シンプル』に帰る力を持っていたい。そして過去に捕らわれないで、次のことをやりたい。自由にやりましょうよ(三宅一生)。

企画展:ルール? 展
会 期:2021年7月2日(金)〜11月28日(日)
    11:00〜17:00(平日)
入場料:1,200円(一般)
会 場:21_21 DESIGN SIGHT・ギャラリー 1&2
    東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
    03-3475-2121

法律家の水野 祐、コグニティブデザイナーの菅 俊一、キュレーターの田中みゆきの3名が展覧会ディレクターチームとなり、それぞれの視点を融合させて、新しいルールの見方・つくり方・使い方とこれからの展覧会のあり方をともに考えていきます。

私たちの日常は、さまざまなルールに囲まれています。憲法や法律、社会基盤となる公共インフラや公的サービスから、文化的背景に基づいた規則やマナー、家族や個人に無意識に根づく習慣まで、ルールは多岐に渡り私たちの思考や行動様式を形成しています。

そしてそれらのルールは今、産業や社会構造の変化、テクノロジーの進化などに伴い、大きな転換期を迎えています。実態を捉えにくく形式的になりやすいものだからこそ、私たち一人ひとりが身の回りにあるルールを意識し、その存在を疑い、自分のこととして柔軟に考えることが求められています。多様なルールと交わり、日々更新し続けることで、私たちの社会とその未来の可能性はよりオープンで豊かな方へ押し広げられるのではないでしょうか。

本展では、私たちがこれからの社会でともに生きるためのルールを、デザインでどのようにかたちづくることができるのか、多角的な視点から探ります。例えば、時代に合わせて法や規則を更新すること、ルール形成からこぼれがちな少数意見を取り入れる方法を考えます。また、データを読み解いて社会を俯瞰すること、市民がテクノロジーを活用して社会課題の解決に取り組むシビックテック、さらには、新たな創造や可能性のきっかけとなる制約や、人々の振る舞いによって生まれる法則や習慣にも着目します。私たち一人ひとりが未来をかたちづくる一員として、ルールとポジティブに向き合う力を養う展覧会です。

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