アーティストとしての活動拠点を玉野市からニューヨークに移していた美術家・斉藤清光さんから玉野市中心市街地に現代アートを展示、一般公開する「宇野港アートマップ構想」の一翼を担って貰えないかと提案され、2004年に宇野港フェリーターミナルの離島航路棟に展示スペース・MIU ART BOX を開設。
当時、地中美術館の館長だった秋元雄史さんから「センスが良いねぇ! 誰がやっているのかと思ったよ」と声を掛けて貰ったのを励みに活動を続けてきましたが、フェリー会社との代理店契約が終了した事に伴い、2017年4月20日に閉廊しました。
2004年7月18日のオープニング作品は、斉藤清光さんの作品・フーリッシュ・ドローイング・オン・ペーパープレート。自分は、武蔵野美術短期大学で学び、縁あって月刊誌・JAPAN INTERIOR DESIGN の編集部に5年ほど在籍した経験があったものの、現代アート作家への伝手もなく、数年間は、作家のご紹介を頼りに展示を重ねました。
因みに、アイキャッチ画像は、MIU ART BOX が閉廊間近の2016年11月に展示してくださった美術家・高本敦基さんの作品・「Life in the fall _48623」(企画&写真:青地大輔)。因みに、このブログで紹介出来なかったコレクションは、インスタグラム( 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 )などにも少しアップしています。ご高覧いただけたら幸いです。
こちらは、東京デザイナーズウィークで一目惚れして展示をお願いした東城信之介さんの作品ですが、果たして1日に何人が鑑賞してくれているのかを1時間、観察してみました。結果は、作品に目を向ける人は、10人に1人で、注視する人は、20人に1人ほど。ここを訪れる人たちは、観光客よりも通勤、通学の方が多いので当然でしょうか。
そのような中でも、欧米系の人の美術作品との接し方が素直で好感を持ちました。ステートメント(英語併記しています)を読みながら仲間と意見交換をしたり、なにやら検索を試みて頷いていました。周辺の目に囚われない素直な意志、大切ですよね。
こちらは、MIU ART BOX で行われた大西千夏さんのパフォーマンス「ウサギ と星」 Vol.5 。会場には、角南育代さんの作品・「それを確かめることはできない」を展示していました 。角南さんは、とても現実的な思考の持ち主だと思うのだけど、その悪戯っぽい眼差しから産み出される物語は、時間も空間もワープされた不思議ワールド。観客の熱視線を軽くかわすような、親しみがあるような、そうでもないような。手強いです!
NEWS! ご案内をいただきました 🤣
個 展:角南育代・作品展
本の世界は無限 ものがたりの迷路へ
会 期:2024年7月10日(水)〜8月31日(土)
11:00〜16:00
会 場:子ども図書館 ほたる
岡山県赤磐市馬屋1434-7
建物は、1910年に現在の久米南町に赤坂尋常高等小学校(現・誕生寺小学校)の校舎として建築され、1973年に現在の場所に移築されました。2018年に国登録有形文化財に登録。代表理事・大槻順一郎さんたちの熱い思いで、何年もかかって2023年8月開館し、1周年を迎えます。
こども向けの本だけでなく、アート、建築、冒険、科学、自然などに関するおとなも嬉しい本がたくさんあり、揺り椅子やドームなどの設えも魅力的です。窓からの景色も四季折々、心の洗われる空間にお越しください。
サトウリツコさんの区画への岡部 玄さんの侵食度合いが凄まじい! 🤣
こちらは、アートディレクター・那須孝幸さんの企画で開催した二人展・「ビニール・ホーム ~ 透明な境界の家」展@倉敷市立美術館(主催:MIU ART BOX )。作家さんは、岡部 玄さんとサトウリツコさん。会期中も作品が「変容」し続けて楽しませていただきました。
こちらは、経済産業省からの補助金申請のために開催したコレクション展。この他にも地元作家の個展を企画、開催しました。