岡山後楽園

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和歌、能楽、書画を好んだ岡山藩主・池田綱政が国宝・閑谷学校も手掛けた岡山藩郡代・津田永忠に命じて築かせた遠州流回遊式の大庭園。岡山市の中心を流れる旭川の中州にあり、岡山城の後苑として貞亭3年(1686)から元禄13年(1700)頃までにほぼ完成。藩政時代には、御茶屋敷とか後園と呼ばれていましたが、明治4年(1871)に岡山後楽園と改称。明治17年(1884)に岡山県の所有となり一般に公開されました。後楽園の名称は、先憂後楽(天下を以て己が任となし、天下の憂いに先んじて憂え、天下の楽しみにおくれて楽しむ)という政治家の心がけを述べた中国・北宗の政治家・范仲淹の散文が由来という。延養亭から東面して望む沢の池と唯心山や、それらを取り巻く広々とした芝生などが描き出す平明な景観が素晴らしい。

恒例の初春祭が1月1日~3日まで後楽園の園内で行われます。尚、丹頂鶴の飛翔のある1日は、入園無料です。3日には、貝合わせの体験会(鶴鳴館)があり、知人でモデルのM嬢が手取り足取りで「貝合わせ」をご教授して下さるとのこと。こりゃ、一張羅の大島紬に、羽織り、袴、雪駄に白扇をコーディネイトせねばならねぇのだろうな、困った(笑)。

催し物:夜間特別開園
    夏の幻想庭園
会 期:2021年8月1日(日)〜8月31日(火)
     18:00〜21:30(入園は21:00まで)
入園料:410円(一般)
会 場:岡山後楽園
    岡山市後楽園1-5
    086-272-1148

岡山の夏を彩る人気イベント。園内を広く幻想的にライトアップし、涼しい夜の庭園散策を楽しんでいただけます。多彩なイベントも開催予定です。

岡山後楽園の余韻を楽しむには、闇の中で静かに輝く水晶のような趣の林原美術館(設計:前川國男)がお勧めです。岡山の実業家であり、東洋古美術の熱心な収集家であった林原一郎(1908~61)の蒐集した東洋古美術コレクションと岡山藩主・池田家伝来の品々約1万点を所蔵。刀剣、武具甲胄、絵画書跡、能装束等の染織品、彫漆螺鈿、蒔絵、中国・朝鮮・日本の陶磁、青銅器、金工などをテーマごとに順次公開している。

福岡一文字の銘・吉房(国宝)などの刀剣や能装束・芦水禽文縫箔、洛中洛外図屏風(重文)などは必見。明治維新後は池田家の事務所となっていたが、先の大戦で長屋門と土蔵および、その中の伝来品を残して焼失。これらをすべて林原一郎が引き受け、美術館を建設することを念願としたが、志半ばして逝去。遺族や知人によって昭和39年(1964)に造られたのが岡山美術館(現・林原美術館)である。世のため人のためと美辞麗句を並べ、その実つじつま合わせに終始し、私的幻想を振りまいている現代社会にあって、彼らは、そっと黙示的記号をばら播いている。

企画展:美術品から、みっけ!
    して、見つけて、解き明かせ!
会 期:2021年7月10日(土)〜9月5日(日)
     10:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料:500円(一般)
会 場:林原美術館
    岡山市北区丸の内2-7-15
    086-223-1733

美術品の制作には、その時代背景と共に制作者の思い入れやこだわりが込められています。例えば、「葡萄に栗鼠図」は一見関係がないような武士たちになぜ好まれたのでしょうか。福の神がたくさん描かれた「百福図」にはどのような意味があるのでしょうか。

本展では、展示された美術品の中からキーワード画像を見つけ出し、親子そろって楽しく謎解きに挑戦できます。これまでにない新しい角度から作品に触れることで、新たな美術品の魅力に気づいていただけます。

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