厳島神社

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1996年、ユネスコの世界文化遺産に登録された厳島神社は、日本神話に登場する天照大神の子・宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)を祀る古社。593年、三女神の一柱・市杵嶋姫命(いちきしまひめ)の神託により佐伯鞍職(さえきのくらもと)が創建、1168年に安芸守として任官された平清盛(1118〜1181)の援助を得て、今日のような廻廊で結ばれた海上社殿となったと伝えられています。

国宝の本殿は、1571年に戦国時代の武将・毛利元就(1497〜1571)によって改築されたようですが、その他の社殿は、1241年に建築されたもの。アイキャッチ画像の大鳥居は、1168年頃を初代として現在のものは、8代目で高さ16m、重量は約60t。主柱は、クスノキの自然木で干潮時には、太い根元が出現します。

千畳閣から厳島神社を臨む(2011)

こちらは、豊臣秀吉が僧・安国寺恵瓊に武士の鎮魂のために建設を命じた千畳閣(別名:豊国神社)からの眺め。セイリングボート・ノラ21 を買い取っていただいた篠笛奏者・福原一間さんと広島の友人と宮島で会食した夜、夢枕に神様が現れ、「お前の身体は、左側に光が、右側に影の2体が習合している。この神剣で真っ2つに切り分け楽にしてやろう!」とのお告げをいただいた。どうやら、宮島の霊力によってわが体内の正邪善悪エネルギーが左右に分離されたようなのだ。恐るべし 🤣

厳島神社は、神社ではあるけれども、平清盛にとっては、藤原氏の宇治の鳳凰堂と同じ仏教の極楽浄土の再現だったのではないか、という説を建築史家の黒田龍二氏が、近年、出した。西海の彼方に浮かぶ西方浄土。京からイメージすると、確かに厳島神社はそう見える。

日本木造遺産(著:藤森照信)
地御前神社

こちらは、旧暦6月17日の夕刻から行われる神事・管弦祭で和船に載せた御神体が曳航され拝される厳島神社の外宮・地御前神社。厳島神社と同じ593年に創建ですが当時は、境内に19もの殿舎が立ち並ぶ荘厳な神社で拝殿の足元まで海で船を係留していたとのことです。現在は、拝殿(1915年に再建)と本殿、客人本殿を残すのみとなっています。

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

展覧会:厳島神社・宝物名品展(終了)
会 期:2023年12月17日(日)〜2024年1月17日(水)
    9:00〜16:30
入館料:300円(一般)
会 場:厳島神社・宝物館
    広島県廿日市市宮島町
    0829-44-2020

令和6年干支の龍にまつわる宝物:勝海舟寄進の三鈷柄剣・黒漆雲龍文蒔絵拵、金銀荘雲龍文銅製経箱(国宝副本、平家納経・堤婆品(国宝副本)、平家納経・化城喩品(国宝副本)、能装束・段替り丸龍と雲文様厚板を常設展示に加えて展示します。

あなごめしうえの(2011)

宮島上陸前に腹ごしらえをするなら、厳島神社の玄関口・フェリー乗り場前にある人気店・あなごめしうえのがお勧め。昔は、弁当と同じ四角い塗りの器で提供されていましたね。

日本国内の旅のエピソードとしては、山陰への旅立ちの前日にスタッフから休暇願いがあり急遽中止になった事がありました。キャンセル料は、旅館が20%で10,800円。電車が30%で3,860円。合計14,660円・・・旅にはアクシデントが付き物ですが、「本日は、いつもご利用していただいているお部屋に5,000円の追加で、ロイヤルスイートルームをご用意出来ますが、如何でしょうか?」なんていう嬉しいサプライズも時々あります。普段、朝食付きで 243,000円の客室。この機会を逃すと多分一生拝めないかも・・・即決でした(笑)。

因みに、このホテルを定宿にしようと決めたのには素敵な思い出があります。突然の降雨に見舞われ、タクシーからロビーに駆け込んだ瞬間、ドアマンから大きなバスタオルを手渡され、エスコートされたフロントでは、「お久しぶりです。今日は、大きめのお部屋をご用意させていただいております。ごゆっくりお寛ぎ下さい」と笑顔で迎えられたのでした。グッショリと濡れた頭と顔を拭きながら、顔馴染みのスタッフの連携されたアテンドに感激・・・サービスを超える瞬間! 

どこに行こうとしているのか、解っていなければ、どの道を通っても、どこへも行けない。

ヘンリー・キッシンジャー

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