岡山禁酒会館

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岡山市北区丸の内にある岡山禁酒会館は、1923年2月に禁酒運動の拠点として誕生し、1945年の空襲による焼失からも免れた貴重な建物。3階建ての洋風建築に2階建ての和風建築が取り付いた和洋折衷スタイルが近代建築の谷間にあって愛らしい。2002年9月、国の登録有形文化財に指定。2023年2月25日には、100周年を迎えました。

戦前までは、1階に洒落たレストラン、2階に集会所、3階の屋根裏部屋に和式の宿泊室(7室)があったようです。そして戦後は、聖書 BOOKS、クラシック・レコード専門店などが入居。2002年、財団法人・岡山禁酒会館からの要請を受けたアートのマネージメントをしていた NPO法人・Meats(ミーツ) がリニューアルに助力。現在、1階のカフェ、2階のイベント・スペースが稼働中です。

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

企画展:小石原さんの金継ぎ(終了)
    繕いのうつわ展
会 期:2023年12月5日(火)〜 12月10日(日)
    7:30〜18:30(最終日は17:00まで)
会 場:珈琲屋ラヴィアンカフヱ岡山禁酒会館 1F)
    岡山市丸の内1-1-15
    086-222-6297

毎年恒例の金継ぎ展が今年も昨日から始まりました。今回も26名の生徒さんの作品と、先生の販売作品がギャラリースペースに所狭しと並びます。ギャラリースペース内の作品は生徒さんの展示なのでお手を触れないようお願いいたします。

入り口に並ぶ作品は先生による販売作品ですので、どうぞお手に取ってご覧ください。ご購入される場合は、会期中はそのまま展示させていただいて最終日の午後(または会期終了後)に取りに来ていただけるとありがたいです。

もちろんご遠方からのお客様にはその場でラヴィアンが対応いたしますのでご安心ください。最終日の午後からは先生が在廊されますので、その時間にお越しいただければ販売作品のお渡しの他、金継ぎのご依頼や教室のご希望等をお受けいたしますのでお気軽にご相談ください。

禁酒門@綱島家(2023)

僕の母方の祖母・門田君香(旧姓・高野)の叔父でクリスチャンだった綱島長次郎は、岡山県都窪郡の早島町で生まれ育ち、東京帝国大学・法学部を卒業後、2年間アメリカに留学。帰国後は、早島、倉敷の地主たちと共に中備銀行(1924年頃、大不況で倒産)を設立、幼稚園も経営していた資産家。キリスト教伝道にも熱心で、岡山禁酒会館の建設にも尽力したようです。

先日、岡山禁酒会館内に資料室ができたというので訪ねてきました。設立趣意書など興味深い資料が多くあり、綱島長次郎が初代の理事長を務めていたことなどが確認できましたが、資料室には長次郎の顔写真が無く捜索中とお聞きしました。財団から綱島家の本家にその件を問い合わせたようですが、何故か返事がなかったようです。

そうした経緯もあり、母に古い綱島家の集合写真を見せて貰い尋ねたところ・・・「この中に長次郎さんが居るはずなのだけれど、名前が書いてないから解らないわねぇ。今度、尋ねておくから少し待ってね」とのやり取りがあった数日後・・・綱島雅之さんから家系図と写真の名前一覧表がファックスで届き、長次郎さんの孫に当たる路正さん(当財団の理事)が東京に居られることも教えていただきました(2005年1月11日、追記)。

あがた森魚&田中 泯の公演(2007)

こちらは、2007年5月7日に岡山禁酒会館の中庭で開催されたあがた森魚さん田中 泯さんの歌唱と舞踏の野外公演。唸りともつかない歌で神に祈りを捧げた遠い祖先の「太古の記憶」に憧憬を抱くような、ひっそりとした夜になりました。因みにパートナーは、泯さんが休憩室から降りて来たところを捉えてサインをゲット。体温を数cm の距離で感じられたと興奮しておりました(笑)。

2015年3月、岡山禁酒会館の隣りのビルが解体され、会館の南面と岡山城・西丸西手櫓が見えるようになったと聞き近影を撮影してきました(アイキャッチ画像)。

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