岡山禁酒会館

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岡山市北区丸の内にある岡山禁酒会館は、1923年2月に禁酒運動の拠点として誕生し、1945年の空襲による焼失からも免れた貴重な建物。3階建ての洋風建築に2階建ての和風建築が取り付いた和洋折衷スタイルが近代建築の谷間にあって愛らしい。2002年9月、国の登録有形文化財に指定。2023年2月25日には、100周年を迎えました。

戦前までは、1階に洒落たレストラン、2階に集会所、3階の屋根裏部屋に和式の宿泊室(7室)があったようです。そして戦後は、聖書 BOOKS、クラシック・レコード専門店などが入居。2002年、財団法人・岡山禁酒会館からの要請を受けたアートのマネージメントをしていた NPO法人・Meats(ミーツ) がリニューアルに助力。現在、1階の珈琲屋・ラヴィアンカフヱ、2階のイベント・スペースが稼働中です。

2015年3月、岡山禁酒会館の隣りのビルが解体され、会館の南面と岡山城・西丸西手櫓が見えるようになったと聞き近影を撮影してきました(アイキャッチ画像)。

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

企画展:ラヴィアン 秋の真四角写真展
会 期:2024年10月11日(金)〜10月20日(日)
    7:30〜18:00
会 場:ラヴィアンカフヱ岡山禁酒会館 1F)
    岡山市丸の内1-1-15
    086-227-2237

タテヨコ 1:1 の真四角写真はインスタグラムの流行もあり、撮るのも観るのも今や当たり前のフォーマットとなりました。そんな真四角写真をわざわざわプリントし額装して展示する本写真展は、毎日大量に消費されていくスマホの中の写真たちとは異なるゆったりとした時間の流れを感じさせてくれるはずです。ラヴィアンでは初の試みとなる真四角写真展。きっと良い空間になることでしょう。

禁酒門@綱島家(2023)

僕の母方の祖母・門田君香(旧姓・高野)の叔父・綱島長次郎は、岡山県都窪郡の早島町で生まれ育ち、東京帝国大学・法学部を卒業後、2年間アメリカに留学。帰国後は、早島、倉敷の地主たちと共に中備銀行(1924年頃、大不況で倒産)を設立、幼稚園も経営していた資産家。キリスト教伝道にも熱心で、岡山禁酒会館の建設にも尽力したようです。

先日、岡山禁酒会館内に資料室ができたというので訪ねてきました。設立趣意書など興味深い資料が多くあり、綱島長次郎が初代の理事長を務めていたことなどが確認できましたが、当時の資料室には長次郎の顔写真が無く捜索中とお聞きしました。財団から綱島家の本家にその件を問い合わせたようですが、何故か返事がなかったそうです。

そうした経緯もあり、母に古い綱島家の集合写真を見せて貰い尋ねたところ・・・「この中に長次郎さんが居るはずなのだけれど、名前が書いてないから解らないわねぇ。今度、尋ねておくから少し待ってね」とのやり取りがあった数日後・・・綱島雅之さんから家系図と写真の名前一覧表がファックスで届き、長次郎さんの孫に当たる路正さん(当財団の理事)が東京に居られることも教えていただきました(2005年1月11日、追記)。

あがた森魚&田中 泯の公演(2007)

こちらは、2007年5月7日に岡山禁酒会館の中庭で開催されたあがた森魚さん田中 泯さんの歌唱と舞踏の野外公演。唸りともつかない歌で神に祈りを捧げた遠い祖先の「太古の記憶」に憧憬を抱くような、ひっそりとした夜になりました。因みにパートナーは、泯さんが休憩室から降りて来たところを捉えてサインをゲット。体温を数十cm の距離で感じられたと興奮しておりました(笑)。

肺内に溜まっていた膿性液の排出@岡山済生会総合病院(2024)

2024年7月12日、かかりつけ医に「肋間神経痛」と診断され暫く湿布薬で患部の痛みを抑えていたのですが、2週間経っても緩和せず、空咳をする度に肋間に痛みが走るし、体温も高めで疲労感を感じるようになったので、7月30日に玉野市民病院の内科(呼吸器外来)を受診。レントゲン撮影で左肺に「水」が溜まっている事が判明し精密検査を受けるようにと指示されましたが、既に11:30を経過していて、緊急外来に対応してくれる病院は少なく、地域包括センターと共に探してくれたようです。

結果的に希望していた岡山済生会総合病院に13:30過ぎに緊急入院。応急処置を施して貰い、数日後、CT スキャナのモニターで肺の患部を確認しつつドレナージチューブを背中から挿入し薬剤で洗浄、膿性液の排出を行うと同時に、肺の炎症を抑える抗菌薬の点滴を受けました。

病室からの眺め。鉄道ファンなら一日中楽しめるのかな? 😅

主治医から告げられた病名は、膿肺(肺膿瘍)。入院後の数日間は、体温が38度を越えることもしばしばで、血中酸素飽和度は90以下。食欲がない状態が続き体力も徐々に低下し、体重も63キロから60キロに激減。それでも主治医の適切な治療のお陰で徐々に生きる気力と体力を取り戻し、左肺の状態も回復基調ありと診断され、8月10日に無事に退院。

但し、野外の仕事に耐えられる体力を取り戻すには、引き続き健康的な食事と適度な運動が必須と告げられました。因みに入院中、アルコール依存症も発症の要因の一つと知らされ、このどん底から立ち直ることが出来たなら禁酒ではなく「断酒」をするとベッドの中で密かに誓い継続中・・・長年、薬に頼っていた高血圧症も改善し嗅覚も以前よりかなり鋭敏になったように思うこの頃(笑・2024年8月25日、追記)。

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