開港&創業90周年

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岡山県南端の瀬戸内海に築かれた宇野港は、海上交通の要所であると共に今や海と触れ合える生涯学習のエリアにもなっています。近年は、現代アートの聖地・直島&豊島への玄関口、大型クルーズ客船の寄港地として認知され、国際的にも UNOPORT として知名されました。アイキャッチ画像は、2017年4月に宇野港大型客船バースに入港した旅客船・カレドニアン・スカイ。

2020年は、岡山県児島郡胸上村(現・玉野市胸上)に暮らしていた祖父が、村民3人で木造船・三力丸を使い岡山市の京橋と廻船問屋に旅館や遊郭が軒を連ねる潮待ちの湊としても栄えていた児島郡(現・玉野市)の日比港との間で貨客を運ぶ仕事を営むようになってから90年となる節目でした。

日本には、創業から100年を越える老舗が2023年現在で42,966社(岡山県内には、659社)あるそうです。弊社も彼らの仲間入りを目指してもう一踏ん張り 🤣

宇野港に寄港した際に給水を依頼していただいた船舶の記録を全て残しています 🤣

ところで、日本国内を運航している内航貨物船は、約5,200隻だと聞きました。その内、弊社が顧客としてリーチが出来ているのは、多分2%に過ぎません。つまり、残り98%の内航貨物船は、全て今後の伸び代と把握しても良いのかなと妄想しております(笑)。

日本国内の地域間競争が著しい中、弊社のポートセールスが今後の玉野市と宇野港発展の礎に少しでも貢献出来ればと願うのですが、そもそも船舶給水という仕事は、宇野港に水道というインフラを設置、維持管理してくださってる岡山県玉野市岡山県南部水道企業団などの支えがあって成り立っています。己の仕事は個で完結するものではなく、他力によって支えられ生かされているという思いに至った時、今与えられている恩恵を何らかの形で還元しなければと考えるようになりました。

感謝と喜びをいただける仕事に従事する事が出来たら、そこから得られる利益は、「おまけ」に過ぎません。仕事が地域の成長と一体化しているという喜ばしい共生感覚を得られたら、「生きがい」を手に入れたのも同然のように思います。振り返ってみれば、そうした心境に至りたいとあれこれ探し求めたのが、飄プロジェクトという野外活動だったように思います。

弊社・旧桟橋事務所@岡山県営第1桟橋(1998)

こちらは、直島や豊島・小豆島行きの小型客船が発着していた浮き桟橋に併設されていた頃の弊社・旧桟橋事務所。郵便番号が導入される1968年以前は、「宇野港・大前廻漕店」の宛名で郵便物が届いていましたが、多分、今でも大丈夫だと思います(笑)。1998年当時、大小2台の赤い自動販売機(画像:左上)で、玉野市内で2番目の売り上げを誇りました。その状況は、2005年の仮移転先でも継続しました。思い起こせば、日本の景気も凄かったなぁ 🤣

弊社・仮移転事務所@岡山県営第七桟橋(2005)

こちらは、宇野港フェリーターミナル整備事業に伴い仮移転していた頃の岡山県営第一桟橋と岡山県に作っていただいた弊社・仮桟橋事務所。離島生活支援船・飄の姿も確認出来ます。この頃は、津国汽船、宇高国道フェリー、四国フェリーが宇野〜高松航路に携わっていて、宇野港もすごく賑やかでした 🤣

離島航路棟の原案と決定案平面図(2000)。

こちらは、当方が依頼した建築家・中川俊博さんが提案して下さった宇野港フェリーターミナル整備事業の離島航路棟建設案。ターミナルの一部を弊社の社屋として使用させるという約束を信じて、ここに至る段階まで無償で働いたのですが、その後の実施段階では、フェリー会社から一方的に当初の約束を反故にされ、更に数年後には、代理店契約も打ち切られる憂き目に遭いました。フェリー会社側にも事情があったと思いますが、弊社の脇も甘かったとしか言いようがありません 😅

宇野港フェリーセンター協同組合の総会@ベネッセハウス・パーク棟(2006)

余談になりますが、1930年の開港以来、賑わってきた宇野港も2020〜2023年の新型コロナ禍によりクルーズ客船の寄港が全てキャンセルになるなど、弊社の収益にも甚大な影響を及ぼしました。それでも、船舶給水への問い合わせや予約の際に、宇野港の情報を伝聞したかのような内容が多くなってきている事は今後に希望が繋がる傾向に思えます。宇野港を拠点とする海事従事者の一人として、船員さんなど海と共に生きる人たちの心情に寄り添いながら、今後ともポートサービスの向上に一役を担う所存です 🤣

給水作業風景

こちらは、宇野港での給水作業の様子です。左上から時計回りに海砂の除塩を行っているガット船・第八住福丸@第三突堤(2003)。日本周遊ツアーで寄港したシルバー・エクスプローラー@第三突堤。左端遠方に見えるのは、ル・ソレアル@第一突堤(2018)。岡山済生会総合病院の瀬戸内海を巡回する診療船・済生丸@第一突堤(2011)。RORO船・第三はる丸@田井C岸壁(2021)。

NEWS! ご案内をいただきました。

催 事:宇野港開港90周年記念イベント(終了)
講 演:山口直彦(商船三井客船・社長)
    クルーズの魅力と感染症対策について
出 演:STU48(6名)
日 時:2020年11月21日(土) 10:00〜17:00
主 催:岡山県、玉野市、宇野港航路誘致推進協議会
会 場:宇野港第一突堤周辺、STU48号船内

宇野港は、現在、県内随一のクルーズ客船が寄港する港ですが、1930年に県内で初めて外国船が入港できる港として開港し、2020年に開港90周年を迎えました。この度、宇野港を中心とした賑わいの創出を目的として、宇野港開港90周年記念式典等の各種イベントを実施します。

この記念イベントへ STU48号と STU48メンバーが参加することが決定いたしました。メンバーが案内役を務める船内見学もある。開催に当たっては、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、船外で大型ビジョンによる船内イベントのライブ放映も行います。また、倉敷ケーブルテレビでの録画放送や、岡山県ホームページでの動画配信も行う予定です。

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