約3年の改修工事を経て、2014年11月にリニューアルオープンした東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の邸内撮影が特別に許されると聞き、2015年に開催された「建築をみる2015 アール・デコの邸宅美術館 展」に駆けつけました。アイキャッチ画像は、カフェとミュージアムショップを備えている新館のギャラリー前に設けられたホワイエ。三保谷硝子製の歪んだガラス壁も美しい。

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展覧会:アニマルズ in 朝香宮邸
会 期:2026年4月11日(土)〜6月14日(日)
10:00〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料:1,000円(一般)
オンラインによる事前予約制
会 場:東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
03-3443-0201
1920年代、フランス・パリで当時全盛期を迎えていたアール・デコに触れた朝香宮鳩彦王・允子妃は、帰国後にアール・デコスタイルを取り入れた邸宅を建てました。これこそが、現在、東京都庭園美術館の本館となっている旧朝香宮邸です。主要な部屋の内装は、アンリ・ラパンやルネ・ラリックなどの芸術家たちが手がけ、また、全体の設計は宮内省内匠寮の技師が担い、1933年に竣工しました。
1983年に美術館として開館して以降、旧朝香宮邸の建物に注目した展覧会を行ってきました。今年は「アニマルズ」をテーマとし、当館の建物の魅力を探ります。朝香宮邸では、白孔雀や鶴、犬、ウサギなども実際に生活していたほか、その内装にはたびたび動物が登場します。本展では、様々な作品や資料を通して、こうした朝香宮邸の中の動物に注目します。
カーテンを開け放つことで新緑の美しい庭園を臨みながら、宮邸時代の家具や調度品を用いて邸宅の雰囲気を再現する本展。往時に思いを馳せながら、唯一無二の建築空間や室内装飾をご堪能ください。

こちらは、谷口吉郎(1904〜1979)の設計で、1962年5月20日に竣工したホテル・オークラ東京(現・The Okura Tokyo)の本館。企画展・建築をみる2015 アール・デコの邸宅美術館@東京都庭園美術館を観覧する際に見学を兼ねて利用しました。画像右上の紙障子上部を飾っている美しい組子・「麻の葉文」を制作したのは、指物師・佐藤重雄(1911〜?)ですが、ご本人は「ホテル・オークラの仕事? あれはいけません。突貫工事でやらされたんで気に入っていません。葉の筋1本落ちてもみっともありませんし、あればっかりは気がかりです」(職人衆昔ばなし:斎藤隆介著より)と語っています。
ロビーを彩る漆塗りの丸テーブルと布張りのソファは、長 大作さん(1921〜2014)のデザイン。ご承知だと思いますが、上から眺めると梅の花に見えるように配置されていて、オークションに出されたら手に入れたい逸品。2016年6月に建て替えられる新しいホテルの基本設計は、谷口吉生。42階建てと17階建ての2棟で構成され、投資額は約1,000億円との事。余談ですが、一泊目の翌朝に某有名女性とプールで並泳させて貰った事と、朝食でいただいた伝統メニューのフレンチトーストが絶品だった事を申し添えておきます 🤣
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企画展:谷口吉生の建築
静けさと豊かさの創造
会 期:2025年7月6日(日)〜2026年1月18日(日)
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料:800円(一般)
会 場:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
石川県金沢市寺町5-1-18
076-247-3013
本建築館の設計者であり名誉館長であった谷口吉生氏は昨年12月16日に逝去されました。父吉郎氏の志を継ぎ、金沢の地に思索をめぐらせてきた吉生氏の存在はこの町がもつ深い精神性をきわだたせる上で大きな意味がありました。このたび、吉生氏の建築作品を振り返り、金沢との繋がりの上に氏が実現しようとした新たな空間を追体験することを目的に、展覧会「谷口吉生の建築 ― 静けさと 豊かさの創造 ―」を企画しました。伝統と現代をともに胚胎した一群の作品をあらためて肌で感じ、凛とした吉生氏の姿を思い浮かべながら金沢へのメッセージを読み取っていただければ幸いです。一足先にあの世に旅立たれた吉生氏へのはなむけとさせていただきます。

