約3年の改修工事を経て、2014年11月にリニューアルオープンした東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の邸内撮影が特別に許されると聞き、2015年に開催された「建築をみる2015 アール・デコの邸宅美術館 展」に駆けつけました。アイキャッチ画像は、カフェとミュージアムショップを備えている新館のギャラリー前に設けられたホワイエ。三保谷硝子製の歪んだガラス壁も美しい。

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展覧会:永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル
ハイジュエリーが語るアール・デコ
会 期:2025年9月27日(土)〜2026年1月18日(日)
10:00〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料:1,400円(一般)
オンラインによる事前予約制
会 場:東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
03-3443-0201
ハイジュエリー メゾン・ヴァン クリーフ&アーペルは、1895年にアルフレッド・ヴァン クリーフとエステル・アーペルの結婚をきっかけに創立されました。1906年、パリのヴァンドーム広場22番地に最初のブティックを構えて以来、詩情あふれるデザインと革新的な技巧で高い評価を得ています。
本展は、1925年に開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(通称 アール・デコ博覧会)」から100周年を迎えることを記念した展覧会です。ヴァン クリーフ&アーペルはアール・デコ博覧会の宝飾部門において複数の作品を出品し、グランプリを受賞しました。そのひとつが、本展に出品される《絡み合う花々、赤と白のローズ ブレスレット》(1924年)です。花から着想を得たこの作品は、メゾンがアール・デコ期に抱いていたビジョンを読み解く重要な鍵といえるでしょう。
アール・デコは1910年代から装飾芸術や建築の分野で起こっていた芸術潮流であり、その精華を受け継ぐ旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)が、本展の舞台となっています。
本展では、歴史的価値が認められた作品からなるヴァン クリーフ&アーペルの「パトリモニー コレクション」と、個人蔵の作品から厳選されたジュエリー、時計、工芸品を約250点、さらにメゾンのアーカイブから約60点の資料を展示します。
本館では、1910年代から1930年代にかけて制作されたアール・デコ期の作品を多数展示し、また新館では、現在まで継承され続ける「サヴォアフェール(匠の技)」をご紹介します。
アール・デコ博覧会100周年を記念する祝祭的な本展は、この芸術潮流の多様な側面と、それらがメゾンのジュエリーに与えた影響を新たに発見する機会となるでしょう。

こちらは、谷口吉郎(1904〜1979)の設計で、1962年5月20日に竣工したホテル・オークラ東京(現・The Okura Tokyo)の本館。企画展・建築をみる2015 アール・デコの邸宅美術館@東京都庭園美術館を観覧する際に見学を兼ねて利用しました。画像右上の紙障子上部を飾っている美しい組子・「麻の葉文」を制作したのは、指物師・佐藤重雄(1911〜?)ですが、ご本人は「ホテル・オークラの仕事? あれはいけません。突貫工事でやらされたんで気に入っていません。葉の筋1本落ちてもみっともありませんし、あればっかりは気がかりです」(職人衆昔ばなし:斎藤隆介著より)と語っています。
ロビーを彩る漆塗りの丸テーブルと布張りのソファは、長 大作さん(1921〜2014)のデザイン。ご承知だと思いますが、上から眺めると梅の花に見えるように配置されていて、オークションに出されたら手に入れたい逸品。2016年6月に建て替えられる新しいホテルの基本設計は、谷口吉生。42階建てと17階建ての2棟で構成され、投資額は約1,000億円との事。余談ですが、一泊目の翌朝に某有名女性とプールで並泳させて貰った事と、朝食でいただいた伝統メニューのフレンチトーストが絶品だった事を申し添えておきます 🤣
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企画展:谷口吉生の建築
静けさと豊かさの創造
会 期:2025年7月6日(日)〜2026年1月18日(日)
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料:800円(一般)
会 場:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
石川県金沢市寺町5-1-18
076-247-3013
本建築館の設計者であり名誉館長であった谷口吉生氏は昨年12月16日に逝去されました。父吉郎氏の志を継ぎ、金沢の地に思索をめぐらせてきた吉生氏の存在はこの町がもつ深い精神性をきわだたせる上で大きな意味がありました。このたび、吉生氏の建築作品を振り返り、金沢との繋がりの上に氏が実現しようとした新たな空間を追体験することを目的に、展覧会「谷口吉生の建築 ― 静けさと 豊かさの創造 ―」を企画しました。伝統と現代をともに胚胎した一群の作品をあらためて肌で感じ、凛とした吉生氏の姿を思い浮かべながら金沢へのメッセージを読み取っていただければ幸いです。一足先にあの世に旅立たれた吉生氏へのはなむけとさせていただきます。

