小野耕石さん

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アイキャッチ画像は、版画家・小野耕石さんの個展会場・Satellite(2012)でのツーショット。背景の作品・深邃は、刷り積み上げた版のインク部分を削ぎ取り移植(削柱移植)しています。遊び心をたっぷりと持ち合わせた作家さんです。

深邃(部分)

MIU ART BOX(2004〜2017)に展示して貰った作品・Hundred Layers of Colors 2014

犬島時間(2014)

こちらは、2014年に開催された犬島時間@犬島に展示されていた小野さんのアートワーク・「華が無ければ咲けばいい」。「今、犬島のあちこちに咲いている多種の椿を発想の原点に制作したものです。素材は、松ぼっくりと落ち葉。咲くことのない何者は咲けばいいのです」との手書きのメッセージが添えられていました。

小野耕石展 in 武野屋別邸(2022)

こちらは、倉敷の食事処・武野屋別邸での個展を訪ねた時の記録。懐かしい頭骨作品・Inducer.6 と、初見のインク本・NEW ENLIGHTENMENT(画像右下)などが展示されていました。

この本は、スクリーンプリントで数百版分の刷り上げられたインクの層によって形作られています。刷り上げられたインクの層は、刷られた支持体から独立し、僕の「刷った」いう行為だけが物体となって現れ、それ自体が自立する作品です。さよなら紙、さよならキャンバス。

小野耕石

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

個 展:小野耕石
    影は内
会 期:2024年5月20日(月)~6月14日(金)
    11:00〜17:00(土・日休廊)
会 場:YOKOTA | TOKYO
    東京都港区海岸1-15-1
    03-3433-4479

「影」には必ず光が含まれている。

今回の出品作品である 波絵 や D.K.D.S.d. は細いペンで描いた数千数万の点を同じ位置に刷り上げていくわけだが、1版刷っただけでは影は現れない。30版60版と行為を重ねていくと、静かに影は関わってくる。時間が生み出す暗い領域とも言える。もちろん主役は複雑に刷り上げた色(光)なわけだが、向こう側には横たわり混ざり合う逆光がある。色を意識して制作をしてきた僕にとっては発色が下がるやっかいな問題だったが、影こそが僕の作品にとって重要な要素なのだと気付いたとき作品を理解しようとする僕の解釈も変わっていくのだろうと思う。

日が入る森のように光と影は別々の営みを持ち、同時に一つの風景なのです。

小野耕石

個展など

2023 個展・D.K.D.S.d.(養清堂画廊
2022 個展(武蔵屋別邸
    個展・D.K.D.S.d.(養清堂画廊
2021 個展・見えるモノを見続ける(養清堂画廊
    個展・離脱・反復・自立(東京パブリッシングハウス
2020 個展(養清堂画廊
    二人展・見えるモノを見続ける(画廊 翠巒)
2019 二人展・The ENGINE 遊動される脳ミソ(セゾン現代美術館
    個展(養清堂画廊
    個展・放たれた舟(勝山文化往来館ひしお
2018 個展・Hundred Layers of Colors(養清堂画廊
2017 個展(アートフロント・ギャラリー
    個展(養清堂画廊
    個展・波絵(東京パブリッシングハウス
    個展・Inducer(ギャラリーあしやシューレ
2016 個展・垂直は明るく、水平は光(セゾンアートギャラリー)
    個展・垂直は明るく、水平は光(養清堂画廊
    個展(代官山 蔦屋書店・ラウンジ Anjin)
2015 個展・版表現を切り開く者(ギャラリーあしやシューレ
2014 個展・cultivate the boulder Ⅲ(ALC Gallery)
    グループ展・版画系(文房堂ギャラリー)
    グループ展・王道か 異端か(養清堂画廊
    グループ展(Kala gallery)
2013 個展・Multiples(アートフロント・ギャラリー
    個展・小野耕石展(養清堂画廊
    グループ展・犬島時間(犬島)
    TIEAF 2013 東京国際環境アートフォーラム(韓国文化院)
    グループ展(Bates College Museum of Art)
    グループ展・犬島時間(瀬戸内市立美術館)
    グループ展・TAKASHIMA Artist in Residence
2012 個展・深邃(Satellite
2010 個展・泳ぐ深閑 ‐ 映発(奈義町現代美術館ギャラリー)
    企画展・アートの今(岡山県天神山文化プラザ
2009 個展・古き頃、月は水面の色を変えた発(資生堂ギャラリー)
    企画展・アートの今・岡山(岡山県天神山文化プラザ
    企画展・空は晴れているけど(ミュゼ浜口陽三

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