アイキャッチ画像は、MIU ART BOX(2004〜2017)にも作品を寄せて貰った版画家・小野耕石さんの個展会場・Satellite(2012)でのツーショット。背景の作品・深邃は、刷り積み上げた版のインク部分を削ぎ取り移植(削柱移植)しています。遊び心もサービス精神もたっぷり持ち合わせた作家さんです。


こちらは、2014年に開催された犬島時間@犬島に展示されていた小野さんのアートワーク・「華が無ければ咲けばいい」。「今、犬島のあちこちに咲いている多種の椿を発想の原点に制作したものです。素材は、松ぼっくりと落ち葉。咲くことのない何者は咲けばいいのです」との手書きのメッセージが添えられていました。

こちらは、倉敷の食事処・武野屋別邸での個展を訪ねた時の記録。懐かしい頭骨作品・Inducer.6 と、初見のインク本・NEW ENLIGHTENMENT(画像右下)などが展示されていました。
この本は、スクリーンプリントで数百版分の刷り上げられたインクの層によって形作られています。刷り上げられたインクの層は、刷られた支持体から独立し、僕の「刷った」いう行為だけが物体となって現れ、それ自体が自立する作品です。さよなら紙、さよならキャンバス。
小野耕石
NEWS! ご案内をいただきました 🤣
企画展:VOCA 30 YEARS STORY / KOBE 展(終了)
現代美術の展望 - 新しい平面の作家たち
会 期:2023年3月9日(木)~3月25日(土)
10:00〜18:00
入場料:800円(一般)
会 場:原田の森ギャラリー
神戸市灘区原田通3-8-30
078-801-1591
このたび VOCA(ヴォーカ)展の30周年を機に、これら歴代の VOCA賞受賞作品30点を展示する記念展を『 VOCA 30 YEARS STORY / KOBE』として兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリーにて開催いたします。
1994年にスタートした VOCA展は、絵画、写真、など平面の領域で国際的な活躍が期待される、高い将来性のある若手作家の支援を目的に、VOCA展実行委員会と上野の森美術館が主催し、毎年開催している美術展です。日頃から公平な立場で作家たちと接している全国の美術館学芸員、研究者などから推薦された40歳以下の作家を毎回紹介し「 VOCA展2023」で1,013人の作家が本展に参加。現在の美術界をリードする存在を数多く輩出してきました。
本展は、VOCA賞受賞の全作品が東京以外の会場で一堂に会す初のこととなり、今や美術界をけん引する作家たちの、活動初期の貴重な作品がご覧いただけるまたとない機会となります。
個展など
2022 個展(武蔵屋別邸)
個展・ D.K.D.S.D(養清堂画廊)
2021 個展・見えるモノを見続ける(養清堂画廊)
個展・離脱・反復・自立(東京パブリッシングハウス)
2020 個展(養清堂画廊)
二人展・見えるモノを見続ける(画廊 翠巒)
2019 二人展・The ENGINE 遊動される脳ミソ(セゾン現代美術館)
個展(養清堂画廊)
個展・放たれた舟(勝山文化往来館ひしお)
2018 個展・Hundred Layers of Colors(養清堂画廊)
2017 個展(アートフロント・ギャラリー)
個展(養清堂画廊)
個展・波絵(東京パブリッシングハウス)
個展・Inducer(ギャラリーあしやシューレ)
2016 個展・垂直は明るく、水平は光(セゾンアートギャラリー)
個展・垂直は明るく、水平は光(養清堂画廊)
個展(代官山 蔦屋書店・ラウンジ Anjin)
2015 個展・版表現を切り開く者(ギャラリーあしやシューレ)
2014 個展・cultivate the boulder Ⅲ(ALC Gallery)
グループ展・版画系(文房堂ギャラリー)
グループ展・王道か 異端か(養清堂画廊)
グループ展(Kala gallery)
2013 個展・Multiples(アートフロント・ギャラリー)
個展・小野耕石展(養清堂画廊)
グループ展・犬島時間(犬島)
TIEAF 2013 東京国際環境アートフォーラム(韓国文化院)
グループ展(Bates College Museum of Art)
グループ展・犬島時間(瀬戸内市立美術館)
グループ展・TAKASHIMA Artist in Residence
2012 個展・深邃(Satellite)
2010 個展・泳ぐ深閑 ‐ 映発(奈義町現代美術館ギャラリー)
企画展・アートの今(岡山県天神山文化プラザ)
2009 個展・古き頃、月は水面の色を変えた発(資生堂ギャラリー)
企画展・アートの今・岡山(岡山県天神山文化プラザ)
企画展・空は晴れているけど(ミュゼ浜口陽三)