加藤直樹さん

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アイキャッチ画像は、2010年3月の MIU ART BOX(2004〜2017)にも作品を寄せていただいた加藤直樹さんが、2020年に発表したネイチャーワーク・ハニカムのシリーズ。縁あってコレクションに加えることが出来ました。お聞きした大まかな制作工程は、和紙を大きさの異なる金属製の丸棒に巻き付けて円筒状に成形する。その上に磁器土を塗布して乾燥させ、丸棒を抜いたパーツを積み重ねて造形し素焼きする。その後、円筒の内部に燃え残った和紙の残滓を取り除き(これも根気のいる作業とお聞きしました)本焼きして完成に至るそうです。

nature works:construction(2016)

こちらは、2016年頃に発表したネイチャーワーク・コンストラクションのシリーズ。この頃の加藤さんのブログには、「息継ぎの仕方を忘れたまま泳いでいるようなもがき方をしています。ただ目の奥は光をとらえて進んでおります」と記されていました。

木綿の糸に磁器土を付着させ成形して焼成。糸は炭化して消滅して造形が成る。ただ、今は未だ習作の段階と判断、加藤さんの更なる研鑽を祈念して手元に残して貰っています。

因みに、加藤さんのコレクションは、女性用ショーツの刺繍にインスパイアーされたヌード・ピーマン(2007)から始まり、豊潤な命を育む礎となる循環=輪廻、腐らずに発酵、風化、石化したピーマン(2012)、土鍋に使う陶土を使った空想の実(2014)など多数。その一部は、弊社のオンラインショップでもお買い求めいただけます。

ヌード・ピーマン(2007)

企画展:曹源寺美術展(終了)
    遊戯三昧
会 期:2021年3月27日(土)〜4月11日(日)
    10:00〜16:00
会 場:護国山曹源寺
    岡山市中区円山1069
    090-3375-1362

遊戯三昧・・・古代中国南宋の臨済禅の高僧・無門慧開(むもんえかい)の著書・無門関の言葉です。一般的に、物事に耽って夢中になること。何ものにも捉われることなく、自由であること。または、悟りの境地として、心の自在な様と解釈されています。美術においても、作家たちがその並々ならぬ創造意欲のもと、人々の鑑賞や批評に耐えうる作品を生み出すために思考し経験を重ねながら制作する様も目指すところはこの遊戯三昧という境地なのかもしれません。庭の桜も見頃かと思います。禅宗庭園と芸術の競演を心行くまでお楽しみください。

参加作家
陶芸家・・・金重 愫(備前)、金重有邦(備前)、平川 忠(備前)、赤井夕希子(備前)、森 和彦(備前)、清水圭一(丹波)

現代美術家・・・しばたゆり、七搦綾乃、加藤直樹、梶浦徳雄、岡部 玄、井内誠一、榎本勝彦、小石原 剛

個展など

2020 二人展・小谷栄次 + 加藤直樹(岡アートギャラリー
    個展・nature works(AREA Gallery
    個展・nature works(ギャラリー・サンコア
2018 個展・nature works(岡アートギャラリー
    個展・nature works(ギャラリー・サンコア
    個展・nature works(AREA Gallery
2017 二人展・糸と陶と(ギャラリー・サンコア
    二人展・吉本里絵 + 加藤直樹(ぎゃらりぃしをり
2016 グループ展・金・磁・陶 6人展(岡山タカシマヤ
    森の展示室・空想時間 Ⅲ(わち山野草の森)
    個展(ギャラリーサンコア)
    個展(AREA Gallery
2015 個展・したたる命(サロン 薔薇と迷宮
    二人展・いのちの森(ギャラリーアミカノコ
2014 個展・叫ぶ声(ギャラリーサンコア)
    個展・呼ぶ声は森の中から(AREA Gallery
2013 個展(那覇市立壺屋焼物博物館)
2012 個展・呼ぶ声(ギャラリーサンコア)
    個展・呼ぶ声(ギャラリーK)
2011 個展・NAOKI SHOW(遊美工房
2010 個展・ナオキショウDX(岡山県天神山文化プラザ
    個展・ナオキショウ(ギャラリーサンコア)
    グループ展・つかえる四人展(クラフト&ギャラリー幹)
2009 個展・ナオキショウ(ギャラリーサンコア)
    グループ展・確かなる偶然 2(サロン・ド・ヴァンホー)
2008 グループ展・EDIBLE ART(KEIKO Gallery)
    個展・ナオキショウ(toaru)
2007 個展・ぴーまんのほろ苦さ(toaru)
    日韓若手陶芸作家交流展(ギャラリーG)
    個展・ナオキショウ(ギャラリーサンコア)
2006 個展・欲求不満(ガレリアプント)
    個展・食べられません(ギャラリーサンコア)
    個展・赤ピーマンと新渓園(大原美術館新渓園)
2003 個展・春陶(倉敷中央画廊)

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