気づかないだろうなぁ (^_-)-☆

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アイキャッチ画像は、写真家・藤塚光政さんベネッセアートサイト直島の専用桟橋まで自艇で送迎した際に撮影されたもの。「大前君の写真を撮ったから送るよ」とのことでしたが、この距離じゃぁ、撮られたことに気づきようもありません(笑)。ありがとうございます!

藤塚さんは、三宅一生さんや安藤忠雄さんなどから信頼されていている以上に、編集者からの絶大な人気があって、Casa Brutus美術手帖家庭画報モダンリビングなどに写真や文章を提供されています。

閑話休題

美大受験前、絵を習っていた日展審査員の先生が自分の横で、すらすらと描いているように見えたので、「先生は、絵を描いていて楽しいでしょうね?」と尋ねると、「いやぁ、苦しいよ!」と、意外な答えが返って来た。それは、今になって考えると当たり前のことなのだけど、当時はその意味が解らなかった。

楽器を演奏している人からは、「僕らは、コンサートに行っても音楽を純粋に楽しめないんだよ。悲しいことに、どうしても技術的な分析してしまうからね」と聞かされ、「そうかプロって、ある意味で不幸なんだな。どのような世界で生きるにしても、アマチュアの領域で楽しんでいるのが幸せなんだな」と、妙な納得をしていた。極めること、分析すること、思考することが不幸? 夢は、与えられるもの? そうか! 当時の僕は、ディズニーランドの住人になりたかったんだな(笑)。

藤塚さんからのメッセージ。お宝です 😃

そういえば、倉俣史朗さんがデザインして、三保谷ガラスが制作した硝子の椅子と棚を九十九里浜で撮影した際に、三保谷友彦さんと一緒に立ち会わせていただいたこともありました。あの頃、店舗設計の2大スターは、倉俣史朗さんと境沢孝さんでしたが、倉俣さんが手がけた物件は何故か数年で閉店という憂き目にあっていた。ところが、藤塚さんも撮影している江戸前鮨・梅の木(設計:倉俣史朗、ロゴデザイン:長友啓典)は、今も当時の状態で営業しているそうだ。機会があれば、覗いてみたい 😅

硝子の椅子

個 展:藤塚光政・写真展(終了)
    倉俣史朗・To be free
会 期:2009年5月14日(木)〜6月13日(土)
会 場:ギャラリー「夢のカタチ」
    東京都港区西麻布1-8-4
    03-3408-1256

この写真展でも紹介されていた倉俣さんの仕事には、ほぼ同時進行的に体験させていただきました。特に、三保谷ガラスが制作した硝子の椅子(1976)や硝子の棚(1977)などの撮影(重かった・笑)に立ち会えたことを感謝したい。

以下は、倉俣史朗さんのコメント

ある時、屋外で硝子の椅子を撮影していたところ、子どもたちが集まり、『見えない椅子だ』と喜んでいた。椅子という実態を認めながら、言葉の上では見えないという、この僅かな透き間に実は広大な宇宙を見る思いがする。光が物体に当たり色として表出するのではなく、光そのものの中に渾然とした色を感じる。

日本の言葉に『音色』というのがある。僕のもっとも好きな言葉である。透明な音の世界に色を見、感じるその事に一番魅せられ、視覚的に確認できる安心さと、透(な)いものから色を感じ、色を想う。このふたつの欲深な色の世界にイマージュする。

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