海の博物館

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海と深い関わりをもって暮らしてきた人々の歴史を体系的に学べる海の博物館は、建築家・内藤廣による空間を手に入れ見事なハーモニーを奏でている。館内への入り口に立った瞬間から期待が高まるが、明治時代のカツオ一本釣りに使用されていた八丁櫓のある大空間は、他に類を見ない。現在、木造船や漁具など海に関する資料を約58,000点収集、収蔵しているとのこと。

地元の伊勢湾や熊野灘での独特の漁法、信仰などを模型や資料で丁寧に紹介されていていますが、沖縄のサバニなど、日本各地から消滅しつつある小型木造船の蒐集、展示は特に貴重だと思いました。ちなみに、私の愛艇(ノラ21)を設計された日本ヨット界の草分け・横山晃さんが保針性(直進性を維持する性能)の良い理想的な船型をサバニに見いだした話は有名。記録に残していた画像を消失したので、鳥羽市観光協会のHPから拝借しました。

ところで、先人は、海にまつわる言葉も多く残しています。「舵取りを任す」、「大船に乗ったつもりで」、「船出を祝う」、「渡りに船」、「海図なき船出」、「待てば海路の日和あり」等々・・・常世からの波が打ち寄せるという地・伊勢神宮への参拝の際に立ち寄られ、海に想いを寄せてみるのも一興かと存じます。

自分の心の中を掘り下げてゆくことにより立ち現れてくる「素形」を、世の中(他人)とシンクロするための拠り所にしていると語る内藤廣さんのインタビュー記事は、「有用なブログ」の存在意義と通底しているように思います。

企画展:くらべてビックリ!!
    海のなかの大きなモノと小さなモノ
会 期:2020年5月25日(月)〜9月6日(日)
    9:00〜17:00
入館料:800円(一般)
会 場:海の博物館・特別展示室
    三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68
    0599-32-6006

広大な海には気候や地形、深度などに応じて多様な生態系が広がり、同じ仲間の生きものであっても大きさや形状はおどろくほど千差万別です。

 また豊かな海、海産物に恵まれた三重県では、目的とする獲物によって多彩な漁法・漁具が発達してきました。例えば大きな獲物や船団で大量に漁獲することを目的とする場合は基本的に大きな漁具、小さな生物や少量の漁獲であれば小さなものが使われます。形状が類似した道具であっても、往々にしてサイズには大きな違いがあります。

本展では、海の生きものや漁具の大きなものと小さなもの(または一般的なもの)を、模型や標本などを使い対比的に見せることにより、海の生物の多様性や、鳥羽の漁業の歴史、道具に様々な工夫を施してきた漁師の知恵などについて学んでいただくことができます。

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