旧閑谷学校

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大原美術館の創設者である大原孫三郎、小説家の柴田錬三郎、詩人の三木露風などの人材を輩出した名門校・閑谷学校。前身は、備前藩主3代・池田光政が家臣の津田永忠(後に、岡山後楽園を築庭)に命じて寛文10年(1670)に建てさせ庶民教育をした藩校。藩営としては日本最古。

現在の姿が整ったのは、元禄14年(1701)。ケヤキ、桧、クスノキなどの良材に黒漆拭仕上げを施した格調高き建築を誇る講堂(国宝)が特に素晴らしいが、僕が子供の頃は、周辺に割れた屋根瓦などが散乱していて騒然とした有様だった。ちょっと昔の景色なんてそんなもの。今は、なんでもが妙に整いすぎていて気持ち悪いね(笑)。

敷地を囲んでいる756mに及ぶ石塀は、元禄14年(1701)の完成。雑草をも寄せ付けないかまぼこ型の完璧な石組みに目を奪われる。孔子廟前にある一対の楷(かい)の木が色づく11月中旬が見学のベストシーズン。

ネフスピール

毎年、クリスマスが近づくと、全国の玩具売場でスイスのネフ社の積み木を使ったデモンストレーションが行われ、子供は勿論、大人までその見事な「パフォーマンス」に釘付けになる。でも、ほとんどの人は、その積み木の値札を見て財布の紐をキュッと締める(笑)。

実は、僕もその一人でしたが、ある時、積み木の自作者と話していて、ネフの積み木がとんでもない技術で作られていることを教えられました。使用されている木材、色、フォルム、その全てに奥深き志がある。たかが「積み木」と侮るなかれ。

創業者のクルト・ネフ(1926~2006)は、家具メーカーに勤務後、1954年に自作の家具や北欧のデザイン小物を扱うショップをバーゼル設立。その後、1958年に玩具・ネフスピールを発表し世界中から注目を集めるようになった。正に「良心」という言葉が似合う仕事だと思います。

「毎年クリスマスが近づくと木の玩具屋:ニキティキに、なぜだか入ってしまうのですが、そこでじぃ~と見とれました。吾が子には勿体無い、、、孫でも生まれれば買おうかしらと思います。いい積み木は、打ち鳴らしてもいい音がして、てのひらに丁度よい重さを感じます」とのコメントをいただきました(2010年7月6日、追記)。

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