1999年に開館した直島の南寺(建築:安藤忠雄)の「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」に感動して一気にファンになったジェームズ・タレルさん。後日、宇野港フェリーターミナルで出会ったタレルさんは、鮮やかなタレル・ブルーのネクタイ姿で、クエーカー教徒の家庭に育っただけに清楚な雰囲気が漂っていました。


2004年7月18日に開館した直島の地中美術館では、アフラム、ペール・ブルー 、オープン・フィールド、オープン・スカイの3点が楽しめます。オープン・フィールドでは、青い粒子の静寂の中に身を浸すことになります。入口の方向を振り返った時の色の変化にも驚かされます。オープン・スカイは、天井に四角い穴が開いていて、普段は切り取られた空が見えるだけなのですが、ナイト・プログラム(日没から約40分間)に参加すると魔法に酔えるでしょう。但し、干渉の際には首の保護のためクッション持参を強くお勧めします!

最近、オープン・フィールドに転落防止用の柵が設けられた。案内係のスタッフも残念がってました。魅力半減(2005年2月20日、追記)。
オープン・フィールドの転落防止用の柵が撤去され、案内係のスタッフが注意喚起するようになっていました。本来、注意喚起さえも不要な筈なのに平気でルールを違反する子供の国・日本・・・恥ずかしい(涙・2007年5月5日、追記)。
2008年2月3日、ベネッセアートサイト直島のベネッセハウス・パークでジェームズ・タレルさんと内藤礼さんが、作品制作にまつわる活動について語る記念トーク(聞き手:茂木健一郎さん)があり参加したのですが、タレルさんの素晴らしいストーリーテラー振りに心揺さぶられました。

ジェームズ・タレルの Skyspace の新作シリーズが、2021年5月29日にアメリカのマサチューセッツ現代美術館(MASS MoCA)で公開された。直径と高さが約12mの本作は同シリーズとしては過去最大級。50人の鑑賞者を収容でき、同シリーズでは過去最大級となる。
タレルは、1974年に最初の Skyspace を制作し、今日では80点以上の同シリーズの作品が世界中の公共および個人美術館に展示されている。この作品は、33年前にタレルが同館敷地内の廃墟となった貯水タンクを見つけたことから始まったもので、同館創設ディレクターのジョセフ・トンプソンは「この物語は MASS MoCA のアーティストとそのキャリアを支援し、その夢を実現させるためにどんなに野心的であっても一緒に動くというコミットメントを体現している」と語っている。
美術手帖のニュース記事を要約
また、同館の暫定ディレクターであるトレイシー・ムーアは「今春の Skyspace の完成により、当館がタレルのキャリアを包括的に紹介する北米唯一の機関であることを非常に誇りに思っている」としている。