フライヤー・ラック

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現代アートの聖地・直島に向かう観光客を主なターゲットに、宇野港フェリーターミナル・離島航路棟に設置したフライヤー・ラック。デザイン&制作を委ねたのは、造形作家の佐藤史仁さん

主な材料は、フラッシュ合板の構造体に手折りした段ボール巻き付けた棚側板。表面は、透明アクリル樹脂を4回重ね塗りして摩耗への強度を持たせています。正面の透明ガラスは、曲げ加工した鉄板で上下から挟み込むように固定。1つのラックは、5段構成で1段に約200枚のフライヤーを格納可能。6組の構成で30アイテムに対応。フライヤーの図柄を損なわせず、さらに手に取りやすい。A4サイズのフライヤーも四つ折りにすれば収まる。更に、床面から浮かせているので掃除の邪魔にならない 。そこはかとなく控え目に存在すべき立場の什器ですが、このフライヤー・ラックは、類い希な造形力で「作品」としても十分に見応えがありました。

宇野港フェリーターミナル・離島航路棟のロビー(2010)

2017年3月、フェリー会社から代理店業務の解除を伝えられたのに伴い、同年5月に MIU ART BOX(2004〜2017)の展示器材と共に撤去を求められました。因みに、佐藤さんは、現代アートは勿論、建築一般、暮らしへの知見も豊かで、直島銭湯・ I❤湯に面している知人宅に防御アート・マネーバードを設置していただいたり、玉野市への移住を支援しているうのずくり交流拠点・uz のリフォーム、拙宅の修繕など、何かとお世話になっています。

マネーバード(2010)
自宅の外壁修理(2018)

こちらは、玉野市のギャラリー・サンコアで購入した佐藤史仁さんの作品・ウサギ(FRP)。「毒ガスの島」・大久野島に生息するウサギがモデルで、片方の耳が短かくて全身にタトゥー のような文様が描かれ少し怖い。

余談ですが、弊社スタッフが、近所のペットショップで働いていた頃の話で・・・2人の外国人が来店してウサギを抱えて、「これが良いね。絞めて解体してくれ」と言われたので、咄嗟に奪い返したという・・・日本でも江戸時代には、ウサギ=鵜(う)(鷺)と呼び替えて鳥類に見立てて(ご丁寧に、羽という数え方もした)盛んに食べていたそうですね 😅

佐藤史仁さんの履歴

2003 バージニア・コモンウェルス大学院・立体芸術科修了
2001 コーコラン美術大学・芸術学部修了

個展など

2007 野外公開制作・展示(石山公園)
     企画展・swelling egoism(岡山県天神山文化プラザ
2005 Jeans Factory Contemporary Art Award 優秀賞
2003 more fresh meet(Kim foster Gallery)
     Tractor Pull 2(Pittsburgh)
2002 Subtle Intervention(The Fayerweather Gallery)
     Crackpot(Richmond Center for Contemporary Art)
2001 Academy 2001(Conner Contemporary Art)
     Futur Skulpture(Mclean Project for Art)
     Tractor Pull(The Hewlett Gallery)
     Response(The Johnson Center Gallery)

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