宇野港 その2

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移住を検討している人々を支援する「たまののIJUコンシェルジュ」を設置した玉野市には、近年、移住者によるゲストハウスや飲食店、小売店などの新規開業が目白押しで、かつてシャッター通りだった「築港商店街」にも子供連れの姿が見られるようになりました。2020年1月に初めて国内で感染者が確認され、新型コロナ蔓延防止で密を避ける行動規制が講じられていた中でも、宇野港周辺では、2021年7月に UNO HOTEL が、2022年3月には、KEIRIN HOTEL 10 が開業するなど、「交流人流」の受け皿も充実してきています。

こちらは、2023年5月14日(日)に宇野港大型客船バースへ着岸するクルーズ客船:ル・ソレアル(10,700トン)。弊社は、飲料水の積込業務に携わらせていただきました。前港:広島港 宇品外貿埠頭。次港:大阪港 天保山岸壁。

現代アートの聖地・直島豊島小豆島への海の玄関口である宇野港には、野外アート作品も多数設置されています。こちらは、玉野競輪場のリニューアル工事で排出された椅子の座面を繋ぎ合わせて作られた金氏徹平さんのオブジェ作品・S.F.(Seaside Friction) 2022。KEIRIN HOTEL 10 に隣接する日の出公園に設置されています。

こちらは、淀川テクニックの作品・「宇野のチヌ」(2010)と「宇野コチヌ」(2016)。いずれも瀬戸内国際芸術祭の出品作品としてが金属製の構造体に不用品を貼り付けて制作。潮風や紫外線で表面を飾る素材が劣化するため3年毎に化粧直しが行われています。宇野コチヌは、口から尻に出る滑り台になっています。

こちら左の画像は、美術家・小沢敦志さんの作品・舟底の記憶・錨(2013)。作成の際、玉野市民が家庭で不要になった各種の鉄製品を持ち寄り、旧大日本帝国海軍の軍艦で使われていた錨に溶接して、海の記憶と人の記憶、世界の記憶と玉野市の記憶を融合。設置後も小沢さんのワークショップを通じて鉄のパーツは増殖し続けています。設置されている場所は、JR宇野駅前の宇野港シーサイドパーク。

NEWS! ご案内をいただきました 🤣

講演会:小沢敦志(終了)
    舟底の10年
日 時:2023年11月18日(土) 10:00〜11:30
参加費:無料(定員:80名程度)
会 場:玉野市立図書館・中央公民館
    玉野市宇野1-38-1 天満屋ハピータウン・メルカ2階
    0863-33-5005(玉野市商工観光課)

宇野港に鎮座する旧日本軍の軍艦の錨とノルウェー船のスクリューを利用した作品・舟底の記憶。10年目を迎えた今年、作家である小沢敦志さんを迎えて講演会を行います。これまでの10年のことや、そもそも、何で叩くの? など、素朴な疑問やこれからの展開も含めて、お話します。どなたでも参加でき当日会場での受付も可能ですが、事前申込の方が優先されます。

併せて、11月26日(日)に鉄の廃材を叩いて潰して、薄くして付け足しす小沢敦志さん
無料ワークショップ・「一緒に舟底の記憶をつくろう!」を宇野港第一突堤緑地にて開催します。どなたでも参加できますが、事前申込の方が優先されます。

第1部:13:00〜15:00 第2部:16:00〜18:00

お問い合わせは、玉野市商工観光課(0863-33-5005)へ

画像右は、美術家・内田晴之さんの作品・「海の記憶」(2016)で玉野市役所前の中央公園に設置されています。瀬戸内国際芸術祭 2016 で披露されました。

空に船がおよぐ。光をあびて輝くその姿は、まわりの風景を取り込みながら、あたかも瀬戸内海の水面のようにゆらめく。そのフォルムは、人を導く船であり、生命を運ぶ種子であり、広大な海のひとしずくでもある。内部には国内外で採取した海水がチタン製のカプセルに入っている。このカプセルを徐々に増やしていく予定だ。世界の海水を内に秘めた海の記憶が、この地のシンボルとなることを願っている。

内田晴之
宇野港へ入港する飛鳥 Ⅱ@宇野港大型客船バース(2010)

こちらは、2010年11月7日に宇野港に寄港した日本国籍では最大の客船・飛鳥 Ⅱ。宇野港に於いて最重量の船舶の接岸に岸壁への損傷にも考慮したタグボートの操船が求められたとお聞きしました。アイキャッチ画像は、瀬戸内国際芸術祭のボランティアサポーター・こえび隊斉藤牧枝さん離島生活支援船から見守っているシーン。お互い、若かったですね 😅

船 名:飛鳥 Ⅱ
船 主:郵船クルーズ(株)
全 長:205.0メートル
全 幅:29.6メートル
トン数:50,142トン
造船所:三菱重工・長崎造船所
就 航:2006年3月。

はくおう@宇野港大型客船バース(2018)

こちらは、2018年7月31日に宇野港大型客船バースへ入港した貨客船・はくおう。東山ビルから見守ったのですが、その流麗な船体に魅了されました。

防衛省新日本海フェリーすずらん(初代)をチャーターして、「はくおう」と改名。今回は、平成30年7月豪雨で被災した人たちの支援船として岡山県に派遣され、宇野港での宿泊支援(1泊2食)利用者は、2018年8月3日〜8月13日で、のべ311名。前港の尾道糸崎港での入浴支援利用者は、2018年7月15日~7月28日で、のべ5,122名との発表がありました。弊社は、同船が宇野港に停泊中の乗組員と被災者の方々が使用する飲料水の提供に従事させていただきました。

2020年2月6日、新型コロナ感染者の対策として横浜港へ派遣。自衛隊員の活動拠点・宿泊場所として活用し、クルーズ船・ダイヤモンドプリンセスの乗船者への食事運搬などの生活支援拠点になりました。母港は、株式会社 JMU アムテックがある兵庫県の相生港。

船 名:はくおう
船 主:高速マリン・トランスポート(株)
トン数:17,345トン
全 長:199.5メートル
全 幅:25.0メートル
客室数:94室
造船所:石川島播磨重工業(株)東京第1工場(現・IHI )
就 航:1996年6月11日

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