奈義町現代美術館にて

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奈義町現代美術館で開催されていた「天狗寺陶白人展 ふりかえれば現代美術・なんぼのもんじゃ!」にお邪魔。館内は、撮影禁止ですが、「天蓋天人と獅子」を貸し出ししている権利を行使させていただきました(失礼・笑)。建築設計は、磯崎 新。交通の便に多少の難がありますが、一連のパーマネント・コレクションは、一度は体感すべき価値がありますし、市民ギャラリーでの展覧会は、見逃すには惜しい企画の連続です。

「還暦の記念に MIU ART BOX(2004〜2017年)で展示させて」との陶白人さんからの申し出を反芻しながら岡山市内に戻り、堀越克哉さんの「坪田譲治・こころの故郷」展@テトラへドロンで作品を購入。充実の一日となりました (^_-)-☆

天狗寺陶白人展@奈義町現代美術館(2011)

個 展:天狗寺陶白人展(終了)
    ふりかえれば現代美術・なんぼのもんじゃ!
会 期:2011年2月16日(水)〜3月16日(水)
    9:30〜17:00
入館料:200円(一般)
会 場:奈義町現代美術館 市民ギャラリー
    岡山県奈義町豊沢441
    0868-36-5811

奈義町現代美術館では、岡山県津山市加茂町出身の美術家、天狗寺陶白人(1951年~)の過去から現在までに至る作品の変遷を俯瞰する回顧展を開催します。天狗寺は、1970年代初頭の学生時代に大阪で観た造形作品に強い衝撃を受けて以来、現代美術の魅力に目覚め、常に現代美術の革新的な造形思想をバックボーンに、1980年代に掛けて野外アート・イベントなどに参画し、大地をキャンバスに見立てたオブジェや室内でのインスタレーション作品など、いずれも仮設展示でみせる作品を数多く制作し発表しています。

「現代美術は作品を美術館に展示するだけではなく、大地、野外、室内、街角、更に身体、掌などあらゆるスペースを美術館とされてきたように、私は現代美術と考えて焼き物を制作しています。そして、デュシャンが美術館に便器を持ち込んだように、日常生活に美術品を持ち込み、ARTが日常に使われることを望んでいます」と語るように、生業としている陶芸作品も、単に用の美を追求する伝統的アカデミズムを踏襲するのではなく、感情、精神の発露といった原始的な素朴さと実直さ、無邪気さを内包させたものを目指しています。常に会派やグループには属さず、独立独歩な活動を展開し35年余り。

過去のインスタレーション作品を主とし一部新作を加えて変遷を見ていくことを意図している本展を通して、県北の緑深い山間を拠点に、時代に向き合いながらも頑固に流されず、土臭さとおおらかさを忘れず、堂々と独自の路線で展開していく創作スタイルから創り出される作品の数々は、観る人に「置き忘れてきた何か」を感じ、考えさせてくれる問いかけになれば幸いです。

 

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